五味 太郎(ごみ・たろう)さんは絵本作家で、ユーモアと哲学を同時にたたえた独自の絵本世界をつくり続けてきた、日本を代表する絵本作家です。
子ども向けという枠を軽やかに飛び越え、大人の読者にも「ものの見方」を揺さぶる作品で知られています。
五味さんの絵本は、「軽くて浅くていい」という本人の言葉どおり、物語自体はシンプルで易しいのに、
読み終えたあとに不思議な余韻や問いが残るのが特徴です。
読者に教訓を押し付けるのではなく、余白をたっぷり残して、想像力と解釈を読む側に委ねるスタイルを一貫して貫いています。
当たり前のことを当たり前でない角度から描き直す構成が多く、「世界の見え方」をずらす仕掛けが随所にある。
「子どものために」と狙ってつくることを避け、「わかる・わからない」を決めるのは作者ではなく読者だという姿勢を明言しています。
ビビッドで平面的な色彩と、そっけないほど単純化された線描が組み合わさった絵柄は、
一目で五味作品とわかるほど強い個性を持っています。
どこかとぼけた表情や、ほんの少しだけ間の抜けたポーズが多用され、その「ゆるさ」が逆にキャラクターへの親しみと自由さを感じさせます。
デザインのバックグラウンドを生かし、余白のとり方や文字配置まで含めてページ全体を一つの画面として設計していると評されています。
線も色も「描きすぎない」ことで、読み手自身が補って完成させる余地を残す構図が多いです。

五味 太郎(ごみ・たろう)さんの経歴
職業:絵本作家
誕生日:1945年8月20日 生まれ
出身地:東京都調布市
出身高校:桐朋高等学校
専門学校:桑沢デザイン研究所ID科
父親:英文学者で法政大学教授
趣味:阪神タイガースファン
桐朋中学校時代は自動車窃盗事件で立川警察署に逮捕された。
桐朋高等学校から東京芸術大学受験に失敗し。
桑沢デザイン研究所ID科を卒業。
同校卒業後は工業デザイン、エディトリアルデザインなどのデザイナー。
1973年に『みち』(福音館書店)で絵本作家としてデビュー。
現在までに400冊以上の絵本を手がける。
絵本のほかにエッセイも書いている。
更に作詞家として主に子供向けの楽曲を書いている。
受賞歴
1978年に『たべたの だあれ』(文化出版局)で第25回サンケイ児童出版文化賞。
1981年に『仔牛の春』(偕成社)でボローニャ国際絵本原画展賞。
2019年に『つくえはつくえ』(偕成社)で第50回講談社絵本賞。
2000年に『ときどきの少年』(新潮社)で第22回路傍の石文学賞。
2025年に『ぼくは ふね』(福音館書店)で第30回日本絵本賞大賞。
廣榮堂本店「元祖きびだんご」 – 岡山県の和菓子屋のお菓子で、包装紙やコマーシャルでのキャラクターを描く。
サラヤ「シャボネット」 – 薬用石鹸液(ハンドソープ)の容器・詰替用パックのキャラクターを描く。
五味 太郎さんの著書!
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五味太郎さんの代表作に見られる特徴は!
『きんぎょがにげた』では、逃げた金魚をページのあちこちから探す「さがし絵」の形をとりながら、
色と形の反復でリズムを生み出し、読み手を能動的に参加させます。
『みんなうんち』は、ユーモアを交えながら「生きているものはみんな食べ、出す」という事実を淡々と示し、
命の当たり前さを伝えることで国や文化を超えて読まれてきました。
『さる・るるる』のように、極端に少ない言葉と反復で物語を成立させる作品も多く、
言葉遊びと視覚的な変化を組み合わせる手法が際立っています。
こうした作品群によって、子ども向け出版の世界に「説明しすぎない」「笑いと哲学が共存する」タイプの絵本のスタイルを広く浸透させました。
創作姿勢と考え方!
五味さんは、「本を作る」という行為そのものを、一人の作家の技術ではなく、
多くの人の仕事が重なった総合的な営みとしてとらえています。
編集者やデザイナー、印刷や流通までを含めた「層」が重なって一冊になる、
そのプロセスそのものに強い関心と喜びを感じていると語られています。
アイデアが固まると、一気に描き上げるタイプで、『さる・るるる』をシャワー中にひらめき数時間で描き終えたエピソードは象徴的です。
「考え続けている人」でありたいという意識が強く、絵本だけでなくエッセイやデザイン、
雑貨制作などにも活動を広げながら、自身の視点を更新し続けています。
絵本以外の活動と影響!
絵本だけでなく、エッセイの執筆や子どもの歌の作詞、時計や雑貨などのプロダクトデザインにも関わり、
日常生活の中でふと出会う「五味太郎らしさ」を多方面に広げてきました。 海外でも多くの作品が翻訳出版されており、
直訳でも伝わる構造のシンプルさと、国境を越えるテーマ設定によって、世界的なファンを獲得しています。
何百冊にも及ぶ作品数と、半世紀以上第一線で描き続けている継続性により、
複数世代の親子が同じ作家の絵本を共有するという稀有な存在になっています。
「子どもの本」の範囲に収まらない視点と造形感覚は、多くの絵本作家やデザイナーにも影響を与え、日本の絵本表現の礎の一つとなっています。
