7月17日は何の日でしょうか?
今から120年に前富士山が大噴火した日であり、また現代においては2011年にFIFA女子ワールドカップで大会初優勝をした日でもありますが、実は「いなり寿司」の日でもあるのです。
では、なぜ7月17日がいなり寿司の日になったのか。
その由来や歴史、その他にもいなり寿司についてご紹介していきたいと思います!
7月17日いなり寿司の日の由来は?
長野市若里に本社があるいなり寿司などの材料を製造・販売している株式会社みすずコーポレーションが、毎月17日をいなり寿司の日に日本記念日協会にて制定しました。
その由来は「1(い)7(な)り」の語呂合わせ。
日本で多くの人に愛されるいなり寿司ですが、そのいなり寿司を食べる機会が増えれば・・・という思いが込められた記念日なのです。
余談ですが、2月11日は日本いなり寿司協会が制定した「初午いなりの日」です。
2月最初の午(うま)の日を初午といい、稲荷神社の使者であるキツネの好物の油揚げを使ったいなり寿司を食べると福を招くと言われています。
いなり寿司の歴史は?
いなり寿司についての最も古い史料といわれているのが、
江戸時代後期の風俗誌で、
喜田川守貞によって書かれた近世風俗の百科事典「守貞謾稿(もりさだまんこう)」で、
「初午に五穀豊穣を祈願して稲荷神社を祭る」といった初午日についての記述があり、「稲荷鮨」などと呼ばれて販売されていたようです。
ちなみに、農作物を荒らすネズミを食べてくれる狐を古くから日本人は崇めており、稲荷神社では神の使いとして祀り狐の好物といわれる油揚げをお供えしていました。
でも、実際には狐が油揚げを好んで食べる訳ではなく、ネズミを油で揚げた「(ネズミの)油揚げ」を狐の巣穴に置いていく慣習があったそうです。
その後、ネズミを揚げた油揚げではなく、豆腐を薄切りにして油で揚げた油揚げを供えるようになったといわれています。
青森県津軽地方のピンクのいなり?
いなり寿司といえば、シンプルな酢飯や具だくさんな五目稲荷などが定番ですが、青森の津軽地方で食べられているいなり寿司はピンクのいなり寿司。
ピンクのもとは刻んだ紅ショウガなのですが、もち米をまぜたごはんに紅ショウガだけでなく砂糖をしっかりと混ぜ込むため、もちもちで甘く、まるでおはぎのような和菓子風のいなり寿司なのです。
ピンク(赤)は縁起の良い色とされているため、このピンクのいなり寿司はおめでたい日に食べられているようです。
この津軽のピンク稲荷をはじめ、地方によって特徴があるようです。
関東では枕型が一般的なのですが、関西では山型のいなり寿司が定番で、「揚げ寿司」と呼ばれることもあります。
また埼玉県の一部地域では、通常よりも長い油揚げを使用したいなり寿司もあり、地方によって違いがあるようです。
いなり寿司とおいなりさんの違いは?
「いなり寿司」と「おいなりさん」はどちらも同じく油揚げのお寿司。
同じ食べ物を差しているのに、どうして名前が異なるのでしょうか?
いなり寿司の名前の起源は、農業の神様である稲荷神を祀る稲荷神社。
この稲荷神社では白狐が神の使いとして祀られているため、好物とされている油揚げがお供えされてきました。
このことから油揚げを使ったお料理を「稲荷(いなり)」と呼ぶようになったそうです。
なお、地方によっては「きつね寿司」や狐の鳴き声を模した「こんこん寿司」などと呼ぶ地方もあるようです。
まとめ
今回はいなり寿司についてご紹介しました。
この機会に、地方のいなり寿司のお取り寄せをしても良し、もちろん自分でお好みに手作りするも良し。
17日にイベントを催すお寿司屋さんもあるようなので、7月17日のいなり寿司の日に、ぜひいなり寿司を食べてみてはいかがでしょうか?
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