お彼岸にお墓参りをされる方も多いのではないでしょうか。
春と秋にあるお彼岸は、それぞれ春分の日、秋分の日を中日として、前後3日間を期間としています。
つまり、お彼岸は7日間もあるんですね。
そんなお彼岸ですが、別の呼び名で「くされ彼岸」と呼ばれているんです。
どうして、お彼岸を「くされ彼岸」などと呼んだりするんでしょうか?
そこで今回は、お彼岸がくされ彼岸と呼ばれる理由と
お彼岸の時期に避けるべき事があるのかについて、
ご紹介したいと思います。
お彼岸の時期に引越しや結婚式などをしていいのかご紹介しますので、
ぜひ、スケジュールを計画する際の参考にになさって下さいね。
くされ彼岸とは?
お彼岸をくされ彼岸と呼ぶ理由には、お盆が関係してきます。
それは、お盆は期間が3日間しかないのに対し、
お彼岸は7日間もあるというのが理由なんです。
どういうことなんでしょうか?
もう少し詳しく説明していきますと、
休みがとることができてお墓参りに行けるお盆は3日しかないのに、
休みがとれないお彼岸は7日間もあることを恨めしく思って、「くされ彼岸」と呼んだのです。
確かにお盆と比べれば、お彼岸の方が休みはとりにくいかもしれません。
でも、不思議ですよね。
春分の日も秋分の日も祝日ですし、7日間もあれば土日など、どこかに休日がありそうなものです。
どうして、お彼岸だけ恨めしく思う必要があるのでしょうか?
それは、このくされ彼岸と呼んでいたのが、
昔の丁稚奉公をしていた人たちだからです。
丁稚奉公に行っていた人は、盆と正月しか休みがなく、春と秋にあるお彼岸には行くことができないのに、お盆よりも長い7日間もお彼岸の期間があることを恨めしく思っていたんです。
だからくされ彼岸と呼んでいたんですね。
現在で言えば、ゴールデンウイークに休めない人が、
くされウイークと呼ぶようなものでしょうか?
………、ちょっと違うかもしれませんね。
お彼岸の時期は避ける方が良い?
お彼岸の時期には避けた方がいいとされる事がいくつかありますが、
それらは本当なのでしょうか?
ここでは、結婚式や引越しなど
よく話題にあがるイベントについてご紹介します。
【結婚式】
お彼岸の時期は結婚式をしてはいけないという人もいるようですが、
結論から言うと、お彼岸の時期に結婚式を挙げても問題ありません。
お彼岸は喪中とは違いますので、身を慎む必要はないのです。
ただ、お彼岸の時期はお墓参りや法要などのイベントが多いため、招待された人が困らないように避ける傾向にあるだけです。
縁起としては問題ありません。
なので、親戚や友達など招待しようとしている人から
お彼岸の時期に結婚式をしてはいけないと言われたら、お彼岸の時期はイベントが多いので避けてほしい
と解釈する方が正しいのかもしれませんね。
その場合は、招待した人が気持ちよく参加してくれることを考慮して、お彼岸の時期を避けるのもアリかもしれません。
もし、お彼岸の時期が記念日などになるのであれば、
入籍だけしてしまうのもいいでしょう。
それならば、二人だけの都合で済みますね。
【引越し】
結婚式と同様に、お彼岸の時期は引越しも避けた方がいいと言われることが多いです。
しかし、引越しに関してもお彼岸の時期にして問題ありません。
むしろ春彼岸の時期は、4月の新生活に向けて引越しをする時期です。
引越しのピークとなる時期に避けろと言われても避けられません。
これも、お墓参りができなくなることから
引越しは避けるべきとの考えでしょうから、
引越しとお墓参りを段取りよく済ませれば、
何の問題もありません。
なんなら、お墓参りでご先祖様に挨拶や新天地での抱負を伝えてから、引越すくらいの方が良いのではないでしょうか。
【お見舞い】
お彼岸の時期にお見舞いに行くことも問題ありません。
確かに、お墓参りというと、「死」を連想させてしまいますが、特に縁起が悪いということはないのです。
なぜなら、故人は悪霊ではないからです。
そのように考えていたら、ご先祖様に失礼ですね。
ただし、お見舞いされる側の人が嫌がる場合は、避けた方がいいでしょう。
もし、お彼岸の時期にお見舞いに行く際は、
相手の了承を得てから行く方が賢明だと思います。
【納車】
お彼岸の時期は納車もしない方がいいという話もありますが、納車に関しても問題ありません。
ただ、地域によっては絶対にダメとしている所があるみたいなので、
お住まいの地域の風習を確認してみるのもいいでしょう。
ちなみに、私の住んでいる地域では、お彼岸に納車がダメという話は聞いたことがありません。
【旅行】
お彼岸の時期の旅行に関しても、問題ありません。
むしろ、行楽シーズンですし、お墓参りやご先祖供養をしっかりと済ませていれば、積極的に出掛けてもよいと思います。
最後に
ということで、今回は、
お彼岸がくされ彼岸と呼ばれる理由と
お彼岸の時期に避けた方がいいことがあるのかについて、ご紹介して参りました。
お彼岸だからといって、特別に避けることはなさそうですね。
ただ、春彼岸の時期はイベントが多い時期でもありますので、参加される人の都合に配慮して、日程を組めば問題はないでしょう。
せひ、素敵なお彼岸をお過ごしくださいね。
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