ありゃ「さくら」だな!とか、あれだけ一年間受験勉強したのに、結局、「桜散る」になってしまったよ(涙)と言いますが、そもそもなぜ、そんな風に言うようになったのか? 探ってみました。
面白い話が出てきましたよ!
やらせの人を「さくら」の意味や語源は?
「さくら」の語源は諸説ありますが、その由来は、江戸時代の芝居小屋、歌舞伎の世界が発祥と言う事です。
今でもそうですが、役者に掛け声をかける「大向こう」という習慣が有ります。
例えば、屋号で、『成田屋~~~!!』とか、『よ!七代目!』などの代目とか、決まり文句が数多くあります。
ただし、一見(いちげん)の客がタイミングよく発声するのはほとんど不可能。
そこで、大向こうに座った“通な客”が、ここだというタイミングで掛け声を上げ、芝居を盛り上げていまた。
その結果、芝居にはなくてはならない存在となりました。
その結果、歌舞伎の興行主は、歌舞伎の演目をタダで見せる代わりに、ここぞという芝居の見せ場で掛け声をかけてもらう約束事をした。
そこで、その場を盛り上げたり、それを行う者のことを『さくら』と言うようになったそうです。
なぜさくらというかといえば、小気味よい大向こうは、パッと簡潔で短くあっさりとしています。
その様子が、「桜がパッと咲いてサッと散る」という特徴になぞらえたということのようです。
まあ、江戸の粋(いき)といったところでしょうか。
これが、明治時代に入ると、露天商や的屋など商人の時代となり、店主からの依頼を受けて客の中に紛れ込み、
商品の良いところを店先で吹聴したり、わざと高値で買ったりする人達を、隠語で「さくら」と言うようになり、
この「さくら」を『偽客』と書くようになったそうす。 なんとも不粋(ぶすい)なはなしですね。
受験の「桜咲く」「桜散る」の意味や語源は?
昔から受験において志望校に合格すると「桜咲く」、受験に失敗すると「桜散る」と言います。
なぜなのか? そのルーツを探ってみました。
1956年(昭和31年)にまでさかのぼる話です。 この当時、地方の学生が東京の大学を受験する時は、試験を受けるために東京に行く事は当然としても、
合否発表のためにあらためて東京に足を運ぶ学生は少なかったようです。
インターネットのホームページが存在しないこの時代、どうやったら合否を知る事ができるのか?
早稲田大学が最初に行ったそうですが、当時最速の通信手段、 『電報』を使って合否連絡しました。
合格ならば「桜咲く(サクラサク)」、不合格ならば「桜散る(サクラチル)」が電報の文句として使われたそうです。
このことが次第に他の大学にも広がって行きました。
桜にまつわる美しい言葉は?
長い冬を越えた後、春の訪れを知らせてくれるかのような、最高のタイミングで咲くのがさくらです。
おもわず、これから楽しいことが待っているかのような気持ちになります。
平安の昔から、桜にまつわる美しい言葉がたくさんあるようです。
メールや会話の中で、さりげなむ使ってみてはいかがでしょうか? 風流人(美人)だとの噂が立つかもしれませんね。
・零れ桜(こぼれざくら)。
こぼれんばかりに咲き誇る満開の桜の様子表した言葉です。
・桜流し(さくらながし)。
桜の花びらを散らしてしまう雨や、花びらが雨に流れてゆく様子です。
・花あかり(はなあかり)。
満開の桜の花の白さで、夜になっても木の周りがぼうっと明るく感じられる様子です。
まだまだ、たくさんありますが、これくらいにしましょう・・・でも、桜の花に心惹かれるのは皆同じですよね!
おわりに
最近ではサイトでも、偽物、偽客など、だましに利用する場合でも、サクラがいる場合がありますが、
このようなサイトでは“サクラ”とカタカナで書くそうです。
しかも、このようなサイトでは、サクラがたくさんいることを、サクラサク。
この場合のサクラチルは、出会い系会社から雇われたサクラが撃退された・・・という意味だそうです。
不粋の極みです
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