紫陽花(あじさい)は、初夏になると立体的でとてもきれいな花を咲かせます。
「鎌倉の西方極楽浄土」と呼ばれるほどの紫陽花の名所、
長谷寺。
色もピンクに近い紫色や水色などがあります。
花見が高じて、自分で育ててなどという人もいて、たくさん育てていると、きれいなグラデーションが目を楽しませてくれます。
そんな紫陽花ですが、じつは育て方にけっこう“コツ”があるようで、日当たりや、水やりなどに気をつけていないと、弱ってしまったり、知らず知らずに枯らしてしまったという方も多いのでは?
今回は、紫陽花が枯れる原因を紹介したり、元気のない紫陽花を復活させる方法などをご紹介したいと思います。
もしかしたら、枯れた紫陽花が、よみがえるかもしれません。
紫陽花の鉢植えが枯れる原因は?
紫陽花が枯れるには、いくつかの原因が考えられます。
枯れる原因とその対策を確認しましょう。
⦁ 鉢植えの水やりはとても大切です。
春から夏にかけては、土が乾いたタイミングで水やりします。
7月~9月ごろにかけては、乾燥が進みやすいので、1日2回、充分に水やりします。
⦁ 紫陽花は日当たりがよすぎると、弱ってしまいます。
成長するための適度な日光は必要ですが、真夏の直射日光では葉が焼けてしまいます。
鉢植えでは、半日日陰になるように西日の当たりにくい場所に移動しましょう。
⦁ 鉢が小さすぎる。
花に対して鉢が小さいと、土の保水力が足らなくなり、根に充分な水分が行き渡りません。
当然地中の根も成長しているので、根詰まりをおこします。
大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えましょう。
⦁ 植え替え時期を間違えるのも枯れる原因のひとつです。
開花後の7月終わりから9月まで。
それと休眠期の11月から2月が適しています。
注意点をひとつ紫陽花は冬になると葉を落とし、休眠シーズンになります。
こういった時期、晩秋から翌春にかけては、紫陽花は茶色く変色し、枯れたような見た目になります。
このように落葉期を「枯れた」と勘違いしている場合があります。
春にきれいな緑色の葉が出てきたらきちんと育っています、安心して栽培してください。
そうそうもう一つ大切なことは、病気や害虫に気をつけなくてはなりません。
紫陽花を枯らす原因となる病気には
⦁ たんそ病があります。
黒っぽい褐色の斑点が葉に広がります、症状の出た葉はすぐ切り取り、薬剤を散布しましょう。
⦁ うどんこ病は、葉に白い粉がかかったようになります。
この病気は光合成を悪くするので、紫陽花の成長を妨げます、事前の薬剤散布がひつようです。
⦁ 害虫といえば、ハダニです。
この害虫は葉の裏側に発生しやすいですが、水が苦手なので、葉の裏にしっかり水をかけると予防につながります。
他にも黒点病、カミキリムシの幼虫などの被害もあります。
紫陽花を復活させる方法は?
天候や乾燥などによって、紫陽花が枯れてしまいそうになることがあります。
鉢植えで水不足でしおれてしまった場合や、元気がないときには、鉢が入るくらいの“たらい”や桶(おけ)に水を入れ、紫陽花の鉢の下側をこの水の中に漬け込みます。
そのうえで、この鉢の入った“たらい”や桶(おけ)を日陰で涼しい場所に数時間から半日くらい置いておくことです。
この方法は、極度に水枯れした場合の復活法です。
根腐れや、病害虫など、別の原因の場合には全く役に立ちませんので悪しからずです。
剪定の時期やポイントは?
紫陽花は8月から10月に新しい花芽をつけます。
ですから、7月中に花の下側で剪定を終わらせることが大切です。
選定が遅くなると、結局、花芽を切ってしまうことになるので、翌年の花付きが悪くなってしまいます。
もうひとつが、古い枝の剪定です、 古い枝は思い切って
1/3 程度の長さに詰めます。
古い枝を切ることで、新しい枝が生えるので、必要なことです。
まとめ
紫陽花は鉢植えでも水分量や日当たり、鉢のサイズなどを工夫することで、枯らさずに長く楽しむことが事が可能です。
いつも観察して異変に早く気づき対処することです。
末永く付き合ってあげてください。
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