6月19日は何の日かご存じですか?
実は毎月19日は「シュークリームの日」という記念日です、ではなぜ、19日なのかといえば、19という数字とシュークリームの語感が似ているからだそうです。
19(じゅーく)と“シュー”クリーム。
まあ、似ているといえば似ていますが、結局、語呂合わせですね!
この「シュークリームの日」は、埼玉県八潮市に本社を置く「株式会社モンテール」という洋菓子メーカーによって制定されたそうです。
サクサクとした生地、甘く滑らかなカスタードクリームの詰め物を一緒に食べる美味しさ!
華やかさはありませんが、美味しさは超一流です。
今回は、こんなシュークリームの名前の由来や、歴史そして日本での独特の進化について、ご紹介します。
シュークリームの歴史は?
シュークリームは、実はかなり昔から存在していました。
一般的には1553年に、イタリアのメディチ家のカトリーヌ妃がフランス王に輿入れした際に、
お抱えの菓子職人だった「ポプリーヌ」によって、フランスに伝えられたといわれています。
ところが、面白いことに、フランスに持ち込まれた「シュー」は、実は「ププラン」と呼ばれていました。
「ププラン」とは、女性の乳房の意味。
「シュー」の形が女性の乳房に似ているということで、こう呼ばれるようになったといいます。
当時の「ププラン」は、焼いたシューの表面と割った断面にバターを塗り、バニラ風味のお砂糖を振りかけた宮廷菓子でした。
ただし、このププランは18世紀ころまでにはなくなっていったようです。
一方、1760年ころ「ジャン・アヴィス」という菓子職人が、シューに空洞があることを利用して中にクリームを詰めた菓子を完成させました。
その後、同じ材料、同じレシピで現代まで脈々と受け継がれてきたのです。
名前の由来はフランス?
「シュークリーム」は英語圏では、「クリームパフ(Cream puff)」、クリームの入ったふっくらしたもの、の意味です。
英国では、「プロフィットロール」という名で知られています。
フランス語で「シュークリーム」は「シュ・ア・ラ・クレム(Chou a la Crème)」と呼びます。
シューは「キャベツ」をさし、「クリームの入ったキャベツ」という意味です。
これを略して「シュークリーム」と名付けられましたが和製英語です。
語源が「キャベツ」になった理由は、形がキャベツに似ていたから!それだけみたいです。
なお、現代フランスにおいては、日本の菓子店でみるような、シンプルな「シュークリーム」は「シュー・ア・ランシェンヌ」、昔風シュークリームと呼ばれているそうです。
1990年代のパリでは家庭で作ることのできる菓子と考えられており、一般には店頭に並ぶような菓子ではないとされていました。
日本での歴史は?
日本に「シュークリーム」を伝えたのは、幕末に横浜で洋菓子店「横浜八十五番館」を開いたフランス人、
サミュエル・ピエールが最初であるといわれています。
その後明治5年、この「横浜八十五番館」で働いていたパティシエ谷戸俊二郎が「米津風月堂」(神田淡路町)に雇われ、その翌年「シュークリーム」が販売されています。
ただ当時は冷蔵庫がなかったため、保存が難しく一般庶民に普及したのは、冷蔵庫が一般家庭に普及した昭和30年頃以降と思われます。
シュークリームに 「あんこ」もある?
大阪の阪急淡路駅近くにある「菓匠あさだ」には、メヂィアでも取り上げられ、ネット通販でもかなり売れている「スイーツ」。
もちろん店頭に並んでも、すぐに「売り切れごめん」という大人気スイーツ。
それが、「餡子(あんこ)が入った和風シュークリーム」です。
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何でも名古屋の小倉あんトーストからヒントを得て思いついたそうですが、皮はサクッと香ばしく、
中にずっしりと入ったカスタードクリームと餡子(あんこ)のコラボ。
シュー皮の上には和三盆糖がたっぷり塗ってあり、良い感じ♪だそうです。
まとめ
毎月19日は「シュークリームの日」というのは、真面目にふざけていて面白いですね!?
シュークリームの歴史も横浜発! 当時の横浜は西洋文化の一大発信地だったというのがよくわかります。
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