6月といえば梅雨。
雨が降る日が続く季節にもかかわらず、旧暦では水無月と書いて「みなづき」と呼ばれていました。
それはなぜなのでしょうか?
そこで今回は水無月について詳しく調べてみました!
水無月(みなづき)「6月なのに水なし月とは」?
現代の日本では、”1月、2月、3月・・・”というグレゴリオ暦法と呼ばれる新暦が採用されていますが、明治5年までは太陽暦を基にした旧暦を使用していました。
この旧暦では、各月に「和風月名」という日本特有の名前がついており、新暦に移行したあともこの名称が使われてきました。
ちなみに新暦は、明治維新後に国外との交流が盛んになったため、世界基準に合わせることを目的として採用されたといわれています。
【和風月名】
1月:睦月、2月:如月、3月:弥生、4月:卯月、5月:皐月、6月:水無月
7月:文月、8月:葉月、9月:長月、10月:神無月、11月:霜月、12月:師走
このように、和風月名では6月を「水無月」としていますが、雨量の多い梅雨の季節に水が無い月という名称は不思議ですよね。
その由来には諸説ありましたので、その一部をご紹介します。
・水無月の”無”が「の」にあたる助詞であり、つまり「水の月」であることを現している説
・田んぼに水を引くため、その他の場所には水が無いという説
・暑さで水が枯れてしまう説
・梅雨明けの時期にはどの田んぼにも水が豊かにあるという説
なかでも有力だと言われているのが、最後の説のようですね。
6月は祝日が無い?
1月は元旦や成人の日、2月は建国記念日・・・といったように、各月ごとに1日以上は祝日があるのに、6月には祝日がありません。
そもそも祝日とは、祝日法という法律に則って皇室行事、記念日や祝賀のために定められています。
実は8月の山の日は、当初6月の祝日にしようとしていたのですが、学生の授業時間を確保するために影響のない夏休み期間の8月になったそうです。
2002年に施行されたゆとり教育により、日本の学力低下が問題となりましたが、そういった影響もあり昨今においては学力の向上を目指した動きになっているのですね。
日本の祝日は海外に比べるとかなり多いので、国際化に向けて学力の差を広げないためにも必要な配慮なのでしょう。
ところで余談ですが、10月と12月も祝日はありません。
年末の12月は年末にお休みされる方も多いので祝日がないことは気になりませんが、10月ってこれまで祝日あったよね?!と思いません?
実は2020年から体育の日がスポーツの日へ名称が変わり、また東京オリンピック・パラリンピックの開催による特例措置で、
2020年に限り10月の第2月曜日にあった体育の日が7月24日のスポーツの日に祝日が移動するそうです。
だから今年に限っては10月も祝日のない月ということになります。
・千葉県や栃木県は6/15が「県民の日」がある
千葉県は県の人口が500万人を突破したことを記念して、栃木県は宇都宮県と合併して栃木県が成立した日として、両県ともに6月15日を県民の日としています。
ちなみに千葉県では、多くの公立学校で祝日扱いとしているのですが、栃木県ではそのような扱いはなく、給食で特別なゼリーが出る日となっているそうです。
ジューン・ブライドの意味や誕生はいつからあるの?
6月といえばジューン・ブライドを思い浮かべる女性も多いのでは。
とはいえ、6月は雨の季節がゆえに挙式の成約数は下がっていたそうです。
そこで企業が6月の売り上げ不振の打開策としてジューン・ブライドを広め、戦後に定着したと言われています。
では、このジューン・ブライドには由来があるのでしょうか。
・ローマ時代、結婚と子宝の女神である「JUNO]に由来している。
・農作業が繁忙する3月、4月、5月は結婚を禁じていため、解禁となる6月に結婚するカップルが増えた
・農作業の書き入れ時どきに妊娠・出産の時期が重ならないように
など、様々な由来があるようです。
まとめ
6月についての雑学はいかがでしたか?
どうしてお休みが少ないのだろう・・・なんて思っていたけれど、ちゃんとした理由があったのですね。
もうすぐ初夏を迎えるこの季節。
季節の移り変わりをこの雑学とともに楽しんでみてはいかがでしょうか!
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