暑中見舞い(しょちゅうみまい)というのは、一年の中で最も暑さが厳しいとされるじきに、知り合いの人たちの安否を尋ねるために、相手に手紙を出すことをいいます。
昔は、現在のように冷房機器も発達しておらず、暑さをきっかけに体調を崩す人が多数いたからだと言われています。
毎年思うのは、暑中見舞いの趣旨は分かるものの、最も暑さが厳しいとされる時期とはいっても、
5月なのにこの暑さはなに?ということもあれば、7月に入ってもまだまだ涼しいという年もあります。
そんな時、暑中見舞いはいつ出すのがマナーに沿っているのだろうかという疑問があります。
そういう方のために、暑中見舞いを書く時期について調てみました参考にして頂ければと思います。
でも、現在では暑中見舞いは「単なる社交辞令」となっている面もあり、ちょっと寂しい感じもありますね・・・
暑中見舞いの日の歴史は?
暑中見舞いという風習の歴史は古く、身分制度が確立されていた、
江戸時代には、縁者(えんじゃ)の家を訪問して廻ったり、飛脚便を使ってッ暑中見舞いなどの書状を送っていたという記録が、多数残っていると言われています。
明治6年には、葉書(はがき)の郵便配達がスタートしたのを機に遠方の縁者にも葉書を使って、
暑中見舞いの挨拶状を送るという習慣が次第に広まっていったとみられます。
今では、インターネットが普及し、Eメール、SNSなどで手軽に文章をやり取りするようになった結果、暑中見舞いに葉書を利用する人は、個人事業主や企業が“主となっています。
たしかに、江戸時代の書状が明治になって葉書に形を変え、さらに現代ではEメールやSNSで挨拶を伝えるというのは、理にかなっているのでしょうが、
これらは単なる「社交辞令」化している面もあり、どことなく寂しく思われます。 時代のながれでしょうか・・・
暑中見舞いの期間は?
ところで、暑中見舞いの「暑中」っていつからいつまでか、ご存じでしょうか?
「暑中」が1年のうちで最も暑い時期だと言いましたが、最近では気象異常のせいか、梅雨を経ないで真夏日になったりします。
とはいうものン一般的なマナーとして暑中見舞いをだす時期について幾つかの説があります。
⦁ 夏の土用~立秋の前日までの約18日間。
⦁ 小暑~立秋前の約一か月間。 小暑は二十四節気の一つで、太陽の黄経が105度に達した時。 現代の暦で、7月7日から8月7日前後くらいまでです。
⦁ 梅雨明けから立秋の前日まで。 梅雨明けは、年によってかなり、異なってきます。
ということで結局、暑中見舞いを出してよい時期とは『いつからいつまでかは明確な規定はなく、
諸説あることから、さほど気にする事は無いが最も暑くなる立秋の前日8月7日前後までにだす』であれば、さほど失礼はありません。
「暑中見舞い」もらったら返事のマナーは?
思いがけなく「暑中見舞い」が届くことがあります。
そんな時の対処法ですが、まず基本は、暑中見舞いは夏のご挨拶です。
従って、ご挨拶をいただいたら、こちらもご挨拶をお返しするのは大人のマナーです。
『お礼の言葉を添えて』暑中見舞いの葉書を返信しましょう。
より良いお付き合いの為にも、必要なことです。
ただし一瞬どうしようか考えてしまいそうな件があります。
⦁ めったに行かないお店からの暑中見舞いに返信は不要です。
⦁ Eメールなどで「暑中見舞い」が届いた時は、『Re: 暑中見舞い』ではなく、新しく別に作成して返すのがマナーです。
⦁ 返信が「暑中」の時期を過ぎてしまったら、『残暑見舞い』として返信します。
まとめ
1950年(昭和25年)6月15日の「暑中見舞いの日」は、郵政省が初めて「暑中見舞い用郵便葉書」を発売した日を記念したものです。
現代では社交辞令的とは言いつつも、縁者の安否を問う習慣の「心」は大切にしたいですね!
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