一人暮らしで一番寂しいのは風邪などの体調を崩した時ではないでしょうか。
食事を用意したりお風呂を沸かしたりといった準備をしてくれる家族も近くにおらず、自分一人で寝込むのはとても心細いものです。
さらに体調が悪いときは料理をするにも体が思うように動かず、自分の体を労わるのも大変でしょう。
そんなときの対処法として、一人でも早めに回復するためには、睡眠時間を確保すること、日頃から風邪対策のアイテムを準備することなどが重要です。
そこで今回は、風邪をひいた時に大切な対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
長く良質な睡眠をとる!
風邪を引いたらまずは寝ることが大切です。
風邪のひきはじめに無理をして体を動かすと、普段以上に体力を消耗して体調が悪化してしまいことがあります。
さらには長引いたり、他の病気にかかったり、ぶり返すこともあるのです。
症状が軽いからと言っていつも通りに家事や仕事をするのではなく、
なるべく多くの睡眠をとって十分に休息をとることで体の回復を早めて風邪を治療することを目標にすると良いでしょう。
しかし、単純に寝ればいいというものではありません。
質の良い睡眠をとることによって体を休めることができるのです。
質の良い睡眠に必要なのは夜寝る30分前にはスマホなどの電子機器に触れるのをやめ、体を冷やさないようにすることです。
そして最低でも6時間は寝ると翌朝にはすっきりと目覚めることができるでしょう。
食事はビタミンの含まれたものや消化のよいものをとる!
風邪をひいたときの食事は無理に行わなくとも、1日~2日であれば水分補給をきちんとしていれば大丈夫です。
持病がある人や高齢の人でない限り、ある程度の体力があれば自然治癒に任せて休んでいれば風邪は良くなっていくでしょう。
発熱した時に食欲が落ちるのは、ウイルスと戦ってくれる免疫が食欲を操る自律神経系に影響するからです。
しかし、そうはいっても水分だけでは筋肉がダメージを受けてしまうのは事実です。
筋肉の現象を抑えるためには、一挙に大量の糖を取るのではなく、少しずつ糖を摂取する必要があります。
食欲がわかない場合にはブドウ糖や砂糖を含む飲料、紅茶やオレンジジュースをコップ一杯程度取るようにしましょう。
また、水溶性のビタミンB群とビタミンCは、何も食べていないときでも腎臓から排出されてしまうことに加え、
ビタミンCには免疫力を高めてくれる効果もあるため、摂取すると回復が更に早くなります。
もしコンビニやスーパーでビタミンが含まれた食品を買うとしたら、体の免疫機能を助ける栄養素であり、
粘膜を健康な状態に保つのを助けるビタミンCやビタミンA、ビタミンB2、そして免疫細胞の活性化を助ける鉄分などを取るようにすると良いです。
さらに、風邪を引いてしまったときや病み上がりのときは、消化の良い物を食べたいですよね。
脂っこいものや、刺激が強いものは、胃腸に負担をかけて、治りも遅くなってしまいます。
うどんやおかゆ、ゼリー、スープなどの意に易しい物から食べると良いでしょう。
のどが痛くて食べられないという人は豆腐やスープなどもおすすめです。
少し体調が回復してきた頃には冷凍食品やレトルト食品も調理なしですぐに食べることができるので助かります。
日頃から保存期間の長い食品を中心に用意しておくと、いざという時に便利です。
体を温め、効果的に熱を上げること!
風邪のひきはじめには食べ物や服装で体を温めることが大切です。
理由としては、免疫機能が活発になる体温がおよそ36.5℃~37℃の間であり、
薬に頼るよりも体の免疫機能を促進させた方が、症状が長引くことなくスッキリと治癒できることがあります。
そのため、温かい飲み物や食べ物、そしてエアコンに頼りすぎず毛布やカイロなどで体を温めることが必要になってくるのです。
こうした場合の飲み物として紅茶が適していると言えるでしょう。
紅茶には体を温めてくれる効果があり、さらに生姜やはちみつを入れるとより効き目が良くなります。
ストレートで飲むのが苦手な人は砂糖のほかにあたためたミルクを入れてアレンジしてもおいしくさっぱりと飲むことができます。
しかし、熱が高くないのに汗をかくほど温めてしまうと、
汗をかいたことによってかえって体が冷えてしまい、脱水症状を起こしてしまう可能性があるので注意してくださいね。
また、風邪の時にはお風呂に入ることも効果的だと言われています。
昔から体温が一度上がると免疫力はその倍以上に上がるという説もあり、
汗を流してさっぱりすることもできるので、体力が残っていたら入ると良いでしょう。
半身浴も体を温めます。ただ、入浴はどうしても体力を使うので体調が最悪の状態では体を拭くことに留めておく方が良いです。
入浴後に湯冷めするのは逆効果になりかねないので、すぐに温かい服装に着替え、髪はきちんと乾かしましょう。
水分補給はしっかりととる!
風邪で寝込むと食事や普段の生活で飲んでいる水が減り、無意識のうちに水分摂取量が減少します。
さらに発熱して汗を流すと体からは普段以上に多くの水分が出ていくことでしょう。
脱水症状は循環不全から腎不全や最悪の場合、多臓器不全を起こして命の危険もあり得るので、
風邪をひいたときには特に水分補給に注意するようにしてください。
そもそも人から出ていく水分の量は、1日で約2.5Lと言われています。
その分を毎日補わなくてはいけないのです。
しかし、体調が悪いのにペットボトル飲料を何本も買って自宅まで持って帰るのはつらいもの。
できるだけ普段からミネラルウォーターやスポーツドリンクなどの2Lペットボトルは2~3本ストックしておくと安心です。
これは災害対策にもなるため、一人暮らしでも特に実践して欲しいことになります。
さらに、汗をかいたときに同時に失われるナトリウムなどの電解質をスムーズに補給してくれるポカリスウェットも良いでしょう。
加湿器を使用する!
風邪対策には湿度を保つことも大切です。
風邪の原因となるウイルスは低温でさらに乾燥という状態を好むため、
鼻や喉が乾燥した状態では増殖しやすく、反対に潤った状態ならば活動が鈍るという特徴があります。
そのため、空気の乾燥を避け、加湿器やマスクなどを使用して鼻やのどを潤すことが風邪の予防、
ならびに早期回復につながるのです。加湿器は部屋の湿度を調節することに役立ち、
安い物ではテーブルにおける程度のコンパクトサイズも売っているため、一人暮らしで部屋が狭くても難なく置くことができます。
我慢できないほどに息苦しいといった症状がある場合には動く気が湧かなくても医療機関を受診すべきでしょう。
自己判断だけで放置してしまうと、回復までに時間がかかったり、命に関わったりするため、そこは気を付けてください。
まとめ
風邪のひきはじめは鼻水や悪寒などの様々な症状で悩まされますが、これらはすぐに対処することによって風邪を長引かせることなく治すことができます。
そのためには今回の記事で紹介したように、体を温め、消化に良い物を食べ、なにより水分を取ることが大事です。
普段からペットボトルやレトルト食品などを備蓄して起き、いざという時に食べることも考えなければいけません。
一人暮らしでは誰も看病してはくれないので、自分で管理をする必要があります。
ぜひ紹介した方法を頭に入れて、風邪の季節を乗り切ってください。
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