一人暮らしだと実家で暮らすのとは違い、家賃や光熱費、食費などに加えて交際費といった用途の出費もかさむものです。
さらに、仕事やバイトを頑張って給料が入ってくると、つい誰に気兼ねすることなく、好きなだけお金を使ってしまいがちになることもあります。
しかし、病気で医療費がかかったり、転職のためにしばらく給料が入らなくなってしまったりと、
不測の事態が起きたときには、ある程度の貯金がないと不安ですよね。
いざというときのために、最低限の貯金は確保しておくと良いでしょう。
なにより、将来のために、限られたお金を上手に使ってゆとりある生活をすることが未来の自分をより豊かにしてくれます。
そのためには賢く節約をすることが大切です。
そういうわけで、今回は20代~30代の女性におすすめの貯金の始め方や考え方をご紹介していきます。
ついお金を使ってしまうという人でも、まずは小さなことから始めることが重要なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
一人暮らしでも貯金できる ?
将来のために貯金するといっても、具体的にはどのくらいお金を溜めればいいのかわからない人もいると思います。
また、これまで色々と節約をしてきたにもかかわらず、貯金できなかったという人もいるのではないでしょうか。
金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査『単身世帯調査』」では、
20代でも106万円も貯金しているという数字が出ており、一人暮らしでも、貯金することができるという事を表しています。
貯金するためには、まず自分が何にお金を使っているのかを知らなくてはいけません。
家計管理というのは面倒なものですが、とても大切なことなのです。
近年ではスマートフォンのアプリも充実しているため、家計簿アプリなどを使って記録するのも良い方法になります。
いちいち手動で金額を入力しなくても、銀行やクレジットカードと連携して自動で記録してくれるものや、光熱費や食費といった分類別に分けてくれるものもあります。
まずは自分の支出を把握することから始めましょう。
貯金できる生活を作る先取り貯蓄設定とは?
貯金できる生活を作るためには、貯まったら貯蓄するのではなく、先に計算して貯蓄をする先取り貯蓄という貯金の方法があります。
これは、給料を得たときなどになってから余ったお金を貯金するのではなく、前もって貯金をしてしまう方法です。
先に貯金をするので、つい浪費してしまったから貯金ができない、ということにならず、毎月計画的に貯金をすることができます。
ここからは具体的なやり方を説明していくので理解しながら読んでみてください。
まず、手順としては大きく分けて4つ存在します。
一つ目は収支の内訳を把握すること。先ほども述べましたが、自分の収入と支出の内訳を把握することはとても大切です。
把握をしないままに、月に5万円貯金する、と目標を立てても、そもそも貯金できるお金がないかもしれません。
一人暮らしであれば、支出は、おおむね公共料金などの固定費、食費、趣味などの変動費があるでしょう。
それらを収入から差し引いて、どのくらい手元に残り、どのくらいを貯金するのか、といったことを把握して、先取り貯蓄できる金額を確認しましょう。
次は貯金額を設定することです。
ライフスタイルにより貯金額は変わると思いますが、ここで大切なのは無理をして貯金しようとしないことです。
最初から理想の金額を貯金していこうとすると、生活が苦しくなったり、不自由になったりして、すぐに貯金を諦めてしまいます。
貯金を続けられるか分からないという人は、少額でもいいので、貯金する癖をつけることが重要です。
だんだんと貯金に余裕が生じてきたら、現実に即した範囲で貯金額を上げていきましょう。
三つ目は貯金用の口座を用意することです。
銀行では、生活費や貯蓄用口座をいずれか1つしか持てないということはほぼありませんので、
生活費用の口座とは別に貯金専用の銀行口座を用意しましょう。
そして、設定した貯金額を、毎月給料が発生した日に貯金専用口座に入金します。
そうすれば、気が大きくなってつい給料を使ってしまう、なんてこともありません。
最後は残額内で生活するだけです。
無理のない範囲で貯金をしているはずなので、計算上は残額でやりくりができるということになっています。
収支の内訳を確認しているときには気付かなかった支出などが発生した場合は、貯金額を変更するといいでしょう。
上手にやりくりする楽しみもありますね。
こうした先取り貯蓄設定はほぼ強制的に貯金できるので、お金を使いがちな人、もしものことを考えて結局貯金できない人などにおすすめの方法です。
また、家計の見直しもできるため、月にどのくらいどこに使っているのか、
保険や交際費など見直せる項目がないかも分かるので、長期的にも貯金がしやすくなります。
また、家計を見直すということは、お金の使い方を知っていくという事でもあるので、次第にお金の使い方が上手になるでしょう。
保険の見直しなどがそうですが、必要なものに必要な分だけのお金を使うことができるので、無駄遣いがなくなります。
無駄がなくなり、貯金など他の部分に充てることができるので、生活もしやすくなるのです。
生活費の5大節約術?
節約術はいろいろありますが、一人暮らしだからこそできる節約術があります。
・食費の節約
食費は最も工夫しやすい部分なので、自分のやり方次第では大きな効果が期待できます。
一人暮らしで自炊をする人は多いですが、たまには飲み会や友達付き合いで外食をしてしまうこともあるでしょう。
絶対に外食をしないと決めてしまうと生活に楽しみがなくなってしまうので、そういった息抜きも大切だと思います。
ただ、基本的には自炊で食費を抑えることが貯金につながる方法です。
・日用品費の節約
日用品を買う場合も100均ショップやセールを利用するとかなり安く生活必需品を揃えることができます。
特に、食器を洗う時のスポンジといった消耗品は高くても安くても性能にあまり差はないので、こういった部分で節約をすると良いでしょう。
女性の場合は化粧の際などにティッシュを使うため、いいものを使いたいと思うのは当然ですが、
そういった場合は普段使用するものと化粧用を分けて、普段使用する物は安いものを購入するといった工夫ができます。
・水道・光熱費の節約
光熱費や水道代も毎日使用するものなので少しずつ節約していくことが大切です。
食器を洗う際にはボウルに水をためておく、使っていない機器のコンセントは抜いておく、といったことからコツコツ工夫してみましょう。
また、電気会社から提示される明細表を見てみると、自分でも気づいていない部分にお金がかかっていたということがよくあります。
まずは自分の浪費ポイントを調べてみることも良いですね。
・通信費の節約
携帯電話の通信費も気になりますよね。
一人暮らしをしている人の中には普段テレビではなくスマホから情報収集するという人が多くいます。
生活の中でスマホを使う機会が多いと思わぬ出費になってしまうのです。
そういう場合は決まったデータ使用量になったら知らせてくれる機能を利用すると自分で今どのくらい使用しているのかがわかって節約することができます。
・衣服
女性の中には最新の流行に敏感で常に衣服が欲しいという人もいます。
他にも会社でフォーマルな服装をしなければならない時、学生時代とは違って毎日違う服装で身なりを整えなければいけません。
365日着なければならないものなので、質の低いものを買うのもできれば避けたいものです。
そういった場合はレンタルをしているところもありますし、リサイクルショップを利用するのも一つの方法です。
さらに定期的に髪の毛を整えてもらうほかにも、体のメンテナンスもしたいところなので、
なかなか簡単に節約できないという悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
アプリを利用して予約をすることで割引されるお店などもあるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は一人暮らしの女性でも実践できる貯金の始め方を紹介してきましたが、
思わぬ出費に挫折してしまった経験のある人もいると思います。
そんな人でも、まずは自分が何にお金を使っているかを把握し、小さなことからコツコツと行動していくことで、
将来の不安を少しでも減らすことができるので、自分に合った方法からまずは始めてみてください。
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