一人暮らしの女性にとって日々の生活費やケガをした時の治療費、さらにはセルフケアに通う時など、生きる上でお金はとても大切ですよね。
しかし、人間ですから誰にでも病気やケガはあるものです。
そんな時、普段自分でお金を稼いでいる人は働けなくなり、死活問題となってしまいます。
まだ就職したて、もしくはこれから就職する人にとって、そうした場合の対処方法を知っておくことは自分のために必要なことです。
病気やケガで会社を休んでも給料の3分の2はもらえるシステムがあります、この機会に是非、きちんとした対策を立てておきましょう。
有給休暇があるか確認する
会社に働く場合、多くの人が有給休暇という制度を利用しています。
アルバイトやパートでも存在しているので常識かと思いますが、
「有給休暇」とは労働者の休日のうち、雇用主から賃金が支払われる有給の休暇のことです。
ほとんどの企業で1年ごとに毎年一定の日数が決められており、
労働基準法によって細かく基準が示されています。
就活をした際などに、やりたいことが明確でない場合もこのような労働環境、勤務体制は気にしていたのではないでしょうか。
ブラック企業や過労死が社会問題となっている近年、体調が悪い時にはきちんと休むことが出来るという基本的かつ重要なことが大切なのです。
そして、病気やケガをしたらすぐに有給休暇が残っているかどうか、
残っていた場合は何日間あるのかを確認しましょう。
中には入社したてで新人の自分が何日も有給を取りずらい、と考える人もいますが、
体調が万全ではない状態で働いていてもコストパフォーマンスは上がりません。
しっかり休んでしっかり治すことが大切なのです。
ただ、有給休暇というのは継続して働いた年数に比例して増加することが多く、
逆に言えばまだ1、2年働いたくらいでは思ったよりも少ない、なんてことも起こりがちです。
年齢の低い人の方が高い人よりリスクが少ないとはいえ、注意が必要になってきます。
そういう意味でも、有給休暇を改めて確認した方がいいでしょう。
健康保険料を納めているか確認する
日本人であれば医療費や介護費は支出の何割かが国から保障されることは知っているのではないでしょうか。
保険料は病気やケガで医療を受けるときの貴重な財源であるため、みんなのためというだけでなく、
自分のためにも納めていると、いざと言う時に助けになってくれるのです。
ちなみに、国民健康保険料は、医療給付費分、後期高齢者支援金分、
介護納付金分といった複数の種類ががあり、それぞれ所得割、資産割、均等割、平等割を算出して、合計したものから一世帯あたりの保険料額が決まります。
だいたいの人が3割負担であり、病院にかかった時はその診察代の3割を支払うことで済ませることが出来るのです。
その際には保険証が必須となりますので、医療機関に行く場合には必要な持ち物を必ず確認してください。
健康保険の「傷病手当金」
健康保険の中には「傷病手当金」というものがあります。
これは、病気やケガで就業できない期間に手当金が支給される制度であり、
健康保険の被保険者がそうした期間に会社から充分な報酬がもらえない場合に手当金が支給される制度なのです。
ここで注意して欲しいのが、健康保険に入っていること、病気やケガを理由に働けない日が3日以上続いている場合に4日目から支給されることの2点になります。
しかし、休んでいる間に会社から充分な報酬をもらうことができない人が対象なので、
傷病手当金を超えた報酬があるときには支給の対象外となってしまうことを覚えておいてください。
また、傷病手当金制度を利用して支給される金額は、基本的に給料の3分の2で、最長1年6カ月間受けとることができます。
会社から報酬として受け取る金額によってはここからさらに減額されたり支給されないこともあるので、よく確認しておきましょう。
個人事業主は国民年金部分に当たる障害基礎年金のみ
障害年金には大きくわけて「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類があります。
このうち、「障害厚生年金」の方は主に会社員の人が貰うものになりますので、
個人事業主やアルバイトは「障害基礎年金」のみを受け取ることができます。
受給するには、初診日に国民年金に加入していること、一定の障害状態に該当すること、
保険料を納付している期間が年金の加入期間の3分の2以上であることなどの条件をクリアする必要があるのです。
ただ、基本的には保険料を払っていれば問題なく貰えるので、いざと言う時に備えて未納はしないようにするといいでしょう。
まとめ
病気やケガは誰にでも起こりうることです。
そうした時に保険制度や会社の規則を知っているかいないかではその後の生活が大きく変わってくるので、
社会に出る際には正しい知識をつけておくことが大切になってきます。
また、一人暮らしで家族と会えない時にはマイナスなことばかりに意識が向いてしまい、憂鬱になることがあります。
会社を休んでしまったことへの罪悪感が、さらに体調を悪くしてしまうこともあるので、
しっかりと休んできちんと治すということに目を向けましょう。
この記事を読んで休業手当などが気になった人は自分に合ったものを調べてみてください。
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