誕生石のルーツは諸説あります。
旧約聖書の「出エジプト記」にある、イスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石という説。
新約聖書「ヨハネの黙示録」での聖都の城門の12個の土台石だとする説などです。
その後“誕生石”という言葉はユダヤ人宝石商によって、世間に広まったとされています。
その後、宝石の交易が活発になり、1912年、アメリカの宝石業界が、宝石の普及を目的に、初めて誕生石を統一させました。
しかも、各月の誕生石には、一つ、一つその宝石特有の、いわば“石言葉”といったものが込められています。
5月には5月の、誕生石とそれに込められた“石言葉”があります、 今回はそんな話をご紹介したいとおもいます。
5月誕生石『エメラルド』の意味は?
5月の誕生石は『エメラルド』。
その“石言葉”は、「幸福・幸運・夫婦愛・安定・希望・喜び」とされています。
ほかにも、“新たな始まり”を意味する誕生石でもあります。
さらには、“勝利と成功をもたらす”ともされるので、幸福のお守りとして身に着けるのも良いかもしれません。
『エメラルド』という名は、「緑色の石」を意味するサンスクリット語の「スマラカタ」?や、ギリシャ語の「スマラグドス」?から変化して、
『エメラルド』という名になったと言われているようですが、多少眉唾な感じがしないでもありません。
『エメラルド』は、クレオパトラがこよなく愛した宝石ともいわれ、天然のエメラルドには内部に、クラック(ひび割れ)や不純物が含まれることが多く、
「無キズのエメラルドと、欠点の無い人間は存在しない」と称えられるほど、クラックや不純物の少ないエメラルドは、高価でかつ、貴重なものです。
パワーストーンとしての『エメラルド』の効果や意味は?
パワーストーンとは、ある種の特殊な力を宿していると、考えられる宝石のことをいいます。
その宝石を身の回りに付けることで、良い結果が得られると、愛好家などからは信じられています。
ただし、自然科学的な立場からは、そのような力が存在することは立証されていないので、オカルトのようなもので、個人的な意思で信仰する“お守り”みたいなものでしょう。
「パワーストーン」という言葉は、和製英語であって、英語圏の国では通じません。
ところで、「パワーストーン」としての『エメラルド』の効果ですが、エメラルドは古くから叡智を象徴する宝石であり、
宇宙的なレベルでの叡智にアクセスするための「鍵」として、多くの知的な職業にある人々に愛されてきました。
更に、エメラルドは愛の力がとても強い宝石であり、恋愛成就、幸せな結婚のお守りとして、非常に有効な宝石といわれています。
変わったところでは、お互いの浮気封じのお守りにも、効果的であると言われます。
また、大粒のエメラルドは、ヒーリング効果が強く、心身のバランス、感情を安定化させるように働くともいわれています。
更には、自分自身のビジョンを具現化するための勇気ある行動をもたらし、それを守るちからがあるともいいます。
『エメラルド』の相場は?
エメラルドは「カラー」・「クラリティ、透明度」・「テリ、輝き」を総合的に評価して査定価格が決められます。
最も評価の高いエメラルドのカラーは、鮮やかな色調の純粋な緑色で透明度の高い石です。
コロンビア産が最も高級とされ、最高ランクのSクラスの1.0ctで10万円程度、20.0ctだと、一千五百万円程度のようです。
まとめ
誕生石というと、生まれた月のものしか身に付けられないと思う方もいるかもしれませんが、
月替わりや、その時の思い出に沿った“石言葉”の宝石を選んで身に着けてはいかがですか?
地球が長い年月をかけて育んだ宝石です。
楽しんでみてはどうでしょうか?!
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