8月の祝日といえば山の日。
とはいえ、山の日はまだまだ新しい祝日です。
ではどうして8月11日が山の日となったのでしょうか?
山の日について詳しく解説していきます!
8月11日山の日の由来は?
この山の日が制定される約20年ほど前1995年に「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う」という趣旨のもとで「海の日」が国民の祝日として制定されました。
この海の日が制定されたことを背景に、会員約7万人の(社)日本山岳協会をはじめ、
(社)日本山岳会、日本勤労者山岳連盟、(社)日本山岳ガイド協会、
日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラストが連携し、2010年の4月から山の日を作るための協議会を発足させ、取り組みをスタートしました。
そもそも、これら5団体の協議会の制定に先立ち、山の日という名前での記念日を制定している地域が13府県もあったそうです。
こういった各府県の自治体のサポートもあり、山の日制定運動が進んでいったものの山の日を祝日に制定するには”国民の祝日に関する法律”の改正が必要となるため、
国会議員への働きかけを続けましたが、そのさなかにあの東日本大震災が起き山の日制定は頓挫してしまいます。
各地の復興や原発事故、政権交代・・・様々な問題を乗り越え2013年4月に超党派の国会議員により山の日制定議員連盟が設立され、 2014年に祝日法改正案を提出し山の日が制定。
そしてようやく2016年に施行へと至ったのです。
8月11日山の日の意味は?
「山の日」とは、山開きの原点である「山を敬い、山に親しみ、山の恵みに感謝する」という趣旨のもとに制定された祝日。
山の日が8月11日になったのには、何か特別な出来事や日付に関係性があるわけではないのです。
制定するにあたり、山の日を8月11日で進めていくまでにいろいろな案が上がったそうです。
例えば「夏の登山シーズン」にちなんで6月第1日曜日、お盆休みにつながるように8月12日など。
でも、6月に祝日を設けると学生の授業時間に影響があるなどといった理由で、8月12日に関しては、あの日航機墜落事故が起きた日であることから8月11日が山の日となったそうです。
2020年と2021年は固定日から変更?
2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、なんと山の日が8月11日から8月10日に変更されました。
これは東京オリンピック・パラリンピック特別措置法によるもので、山の日以外にも開会式の前後を4連休、
閉会式の前後を3連休となるように7月20日の海の日を7月23日へ、10月の第2月曜日のスポーツの日が7月24日へと祝日の移動が行われます。
これは開会式と閉会式前後の混雑による混乱を和らげることを目的としていました。
しかし、実際には新型コロナウィルスの影響により東京オリンピック・パラリンピックが1年延期となったので、
特措法もそれにあわせて改正され、2021年も今年と同じく開会式の前後、閉会式の翌日に3つの祝日を移すこととなりました。
ちなみに、10月の第2月曜のスポーツの日を7月に移動するというのは、随分と期間に幅がありすぎると思う方もいるのではないでしょうか。
祝日というのは、その制定理由に由来する日付に制定されているものです。
そういった側面から考えると、オリンピックの開催にともなう変更であればやはりスポーツの日が適しているのでしょうね。
まとめ
もうすぐ訪れる8月の山の日。
この山の日は単なる記念日ではなく、長い時間と多くの人々の努力のもとで制定された国民の祝日なのですね。
例年、山の日には各地の山で山にちなんだイベントが催されているそうです。
地元の山はもちろん、少し足を延ばして遠くの山に遊びに行ってみるのもいいのではないでしょうか!
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