小さい頃に一度は触れたことのある「おもちゃ」。
時代と共にそのゲーム性や素材にこだわったものなどその種類は増えていっています。
しかし、誰もが小さい頃に遊んだということは、いったいいつからおもちゃが存在するのか気になりますよね。
そこで、今回はそんなおもちゃに目を向けて語源や歴史、そして近年注目されている知育玩具についてご紹介します。
自分が触れてことのあるものについてぜひとも知識を深めてみてくださいね。
1・おもちゃの語源は?
そもそもおもちゃというのは遊びに用いる道具および対象物であり、漢字では「玩具」、英語では「toy」と書きます。
その語源は平安時代の言葉で「手に持って遊ぶ」という意味である「もて(もち)あそぶもの」が発祥であると言われており、
この言葉が室町時代になって省略化され、さらに接頭語がつけられたことで「おもちゃ」となったそうです。
ちなみに平安王朝時代には「もて(ち)あそぶもの」が省略されて「あそびもの」となりました。
2・おもちゃの歴史は?
遊ぶためのものとして知られている「おもちゃ」ですが、近年、社会の中でその在り方や意味合いが変化してきています。
子どもの遊び道具というだけでなく、生活を豊かにする小道具という領域にも展開され、
その年齢層もまさしくゆりかごから墓場まで広がっている現状です。
実は明治の中頃には既に江戸時代からの伝統的な遊びというものが息づいていました。
それが20世紀に入り、日本国内に舶来玩具と言われるブリキ、鋳物といった近代的なおもちゃが輸入されるようになったのです。
大正時代には日本の経済界が急激に成長を果たし、大正デモクラシーといわれる時代の中で子供たちの遊び方も幅広くなっていきます。
めんこにはじまり、ベーゴマ、ビー玉などいわゆる昔のおもちゃが流行し、さらに駄菓子に付属しているおもちゃなどの変化球が数多く登場しました。
そこから時を経て、世界恐慌が起きた昭和時代。
世界が揺れる中でもおもちゃ業界は輸出の柱としてゴムや金属といった素材にもこだわりながら著しい発展を遂げました。
この時代には国際親善として先駆けである「青い目の人形」交流も行われていましたが、
そのあとに戦争が勃発してしまったことにより、おもちゃ業界も巻き込まれていくこととなるのです。
具体的には金属やゴムなどが統制され、紙、木、竹といったもので作られたおもちゃのみが出回るようになります。
それでも戦争が終結するとおもちゃは日本経済を盛り上げる助けとなり、輸出産業の花形と言われるほどになりました。
そして1960年代、高度経済成長期に差し掛かった日本ではマスメディアによる大衆向けの消費社会が始まり、
プラスチックやビニールといった新しい素材が革命を起こします。
ただ、1973年におきてしまったオイルショックから世界では省資源が推進されるようになり、
おもちゃ業界には技術革新と社会的価値という新しい課題が立ちはだかるようになりました。
1979年にはインベーダーゲームが生み出され、ハイテクゲーム時代に突入。
ファミコンの登場も子供たちの遊びをそれまでとは全く別物にしました。
現代ではデジタル玩具に留まらず、おもちゃという枠を超えたハイテクな技術が生み出され、子どもだけでなく大人を対象としたおもちゃも続々と登場しています。
3.知育玩具の違いは?
ちなみに、おもちゃと知育玩具の違いというのは明確には存在しません。
ただ、知育玩具というのは幼児や児童の知能的発達を促進し、学習の助けとするおもちゃのことを指すので、
おもちゃという大きな枠組みの中に知育玩具という種類が含まれていると考えていただければ理解しやすいかと思います。
今では発達心理学を応用した知育玩具やデザイナーが手掛けたものなどその幅はどんどん広がっていますよね。
まとめ
今回はおもちゃの語源や歴史について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
おもちゃ業界はいつの時代も変わらず子ども達、そして大人たちを楽しませてくれる重要な存在です。
ぜひこの機会に日本語やおもちゃについて調べてみてください。
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