栗と言えば“栗ご飯”、“天津甘栗(因みに、これは日本独特のもので、中国には存在しません)”、
洋菓子の“モンブラン”、“栗の甘露煮”・・・・・思わずよだれが出てきそうです。
でも、“栗”というのは不思議に満ちています、栗に種があるや 栗は果物だとしってましたか?
またモンブランは栗じゃない?今回はこんな”栗“についてのお話をご紹介します。
栗には種(たね)がある?
秋はお野菜から、お魚、果物まで、美味しい食べ物であふれる季節です。
旬を迎えたさまざまな食材の中でも、栗には目が無いという方も多いのではないでしょうか?
私達が蒸したり、焼いたり、栗ご飯にしたりして食べる栗。
誰でも、自分が食べている部分は栗の“実”であって、栗って種は無いのと思っていませんか?
ところが、皆さんが毎日、美味しいと思って食べていたのは、栗の“実”ではなく、栗の“種”なのです。
では栗の“実”はどこかというと、“渋皮と鬼皮”と呼ばれている硬い殻の部分を指します。
“皮”と名が付いていても、栗の“実”なのです。
そして、栗を包んでいる一番外側の“イガイガ”。
実はこれが栗の実の“皮”だったんです。
栗は果物なの?
栗は、上記のように、その実のなり方が不思議な“果物”です。
そうです! “栗”は果物なんです。
農林水産省が作物を分類する時、『樹木になる実は果物である』としているので、“栗”はりっぱな、“果物”です。
ちなみに、“いちご”などは草花ですから、『野菜』に分類?されます。
モンブランは栗じゃない?
モンブランと言えば、秋のお菓子と思っている方も多いのでは?
その理由はモンブランには栗が使用されていることが多いからでしょう。
カップケーキ型の土台に螺旋状にクリームを引き、てっぺんにはマロングラッセや、栗の甘露煮が載っているというのが一般的なイメージです。
しかし、必ずしもモンブラン=栗と言う訳ではありません。
モンブランが栗を使ったケーキというイメージを付けてのは、日本で最初にモンブランを作った洋菓子店が、栗を使用したモンブランを仕立てたためなんです。
その際、モンブランが広く親しまれることを望んだ、店長さんが、商標登録をしなかったため、栗を使ったモンブランが日本全国に広まっていく事になりました。
そして、その広がりとともに、さまざまなモンブランが生まれることになりました。
サツマイモや、紫芋、カボチャのモンブランを見て「へえ~栗じゃなくてもモンブランて呼ぶんだ」と思ったことがあるのではないでしょうか?
他にも、抹茶やチョコレートのモンブランというのもあります。
どのモンブランも見た目に凝っていて、とても美味しそうです。
モンブランの特徴は?
「モンブラン」はフランス語で、「白い山」。
アルプス山脈のモンブランが、その由来です。
モンブランの標高は実に、4810m、日本一の最高峰、富士山の3776mより1000m以上も高い山です。
で、洋菓子のモンブランは、このモンブランの山をイメージし、細い麺状にしたクリームをあしらい、
雪に見立てた砂糖が掛けられているのが特徴です。
山の形に似せて作られたモンブランの螺旋状に巻かれたクリームは登山する道を表していると言われます。
なお、「モンブラン」はイタリア語では「モンテ・ビアンコ」というそうです。
まとめ
秋の栗。 無しは果実を食べて種子は捨てますが、栗は果実を捨てて種子を食べます。
ところで、世の中は、食べ易く、食べ易くとなっていますね。
「種なしブドウ」、「種なしスイカ」が盛んです。
で、『種なし栗』にするとどうなるか?
“イガ”や“鬼皮・渋皮”だけが残って、“食べるところが無~い?”なんてことになるんですかね~♪
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