栄養価が高い野菜ランキングの上位に位置する“かぼちゃ”。
日本では、冬至に食べる習慣があるし、和洋中料理においても様々な食べ方やレシピが生まれてきています。
このように“かぼちゃ”は日本の冬至には欠かせないものでもあり、
またハロウィンやシンデレラのカボチャの馬車のように、世界中にカボチャにまつわる伝説、民話、童話があるくらい身近な食べ物です。
今回は、こんなカボチャの名前の由来と歴史は?地域で呼び名が違うなど調べたことをまとめてみました。
南瓜(かぼちゃ)の名前の由来は?
「かぼちゃ」という日本名の由来は、「カンボジア瓜」と呼ばれていたものがなまって「かぼちゃ」となったとか、
「かぼちゃ瓜」と呼ばれていたものから「瓜」が取れて、「かぼちゃ」になったというのが、よく言われることです。
そもそも、日本かぼちゃは伝来の歴史においても、幾つかにグループ分けされており、一つは「ボウブラ」、
もう一つは「南京かぼちゃ」と呼ばれていたと言います。
「ボウブラ」は、ウリ科の植物を意味するポルトガル語『abobora』に語源を持つ品種。
また、中国から伝来した品種は、中国の“南京の港から、持ち込まれるかぼちゃ”という意味で、「南京かぼちゃ」とか「南瓜(なんきん)」と呼ばれていたようです。
中国でもかぼちゃは「南瓜(なんぐぁ)」と呼ばれ、「南蛮渡来の瓜」を意味していると言われている。
その他にも、唐の国からやってきた茄子という意味から、「唐茄子(とうなす)」という別名で呼ばれることもある。
現在では、さまざまな呼び名は、方言として、一般的に認識されるケースも多く見受けられます。
南瓜(かぼちゃ)の名前の歴史は?
「かぼちゃ」は瓜科に属するつる性の植物で、現在日本で栽培されているかぼちゃは、“日本かぼちゃ”と“西洋かぼちゃ”などに大別されます。
ふたつとも、短期間(栽培の記録としては1615年頃から)に各地に土着し、著しい品種分化を遂げています。
日本への伝来は、“日本かぼちゃ”系品種が最も古く、
16世紀の天文年間(1532~54年)に、備後の国(現在の大分県)に漂着したポルトガル船によってもたらされたことが、
日本におけるカボチャの起源され、これと前後して、長崎にも入ってきたとされている。
当時の備後の国の大名であった大友宗麟に献上されたことから、「宗麟かぼちゃ」と名付けられました。
その後、明治時代にアメリカ合衆国から新しい品種が導入されています。
これが、現在日本で最もよく食される“西洋かぼちゃ”と呼ばれるもので、品種としては「くりかぼちゃ」が有名です。
南瓜は地域で呼び名が違う?
地方によって呼び名が違うとか、関東と関西、違う呼び名でも中身は一緒。
「かぼちゃ」にもそういった違いがあります。
例えば、年配の人は「かぼちゃ」のことを「唐茄子(とうなす)」と呼ぶことがあります。
主に関東地方に多いようですが、両方とも同じものです。
他には、関西では「かぼちゃ」を「ナンキン」と呼ぶことが多く、
山形県地方では「ロスン」、宮崎県では「ナンバン」「チョウセン」、高知県の一部では「トウガン」など、地方によって「かぼちゃ」には呼称が多くあるようです。
もともと「かぼちゃ」は海外からやってきた食材。
南京、唐茄子、南蛮、唐瓜など、みんな海外から来た用語。
こんなにたくさんの名前のある野菜もめずらしいのではないでしょうか?
まとめ
かぼちゃの英語はパンプキンだと思っていませんか? ところが日本で多く食べられている「かぼちゃ」は『ウインター・スクワッシュ』というのだそうです。
パンプキンと呼ばれるのは、ハロウィーンでよく出てくる、オレンジ色(黄色?)の皮のカボチャだけだそうです。
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