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12月の雑学!12月21日は冬至(とうじ)柚子湯・かぼちゃ・小豆が使われる理由は?

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12月21日は冬至(とうじ)の日です。

冬至は、1年のうちで北半球の太陽の位置が南よりになることで最も低くなり、日の出の時間が遅くなり、日の入りの時間が早くなる日のことをいいます。

つまり、日照時間が短くなる冬至の日は1年でもっとも夜が長い日だといえます。

そんな夜が長い冬至の日には、柚子風呂に入り、かぼちゃや小豆などを食べる風習が今も伝えられています。

それはどこから伝来した風習なのでしょうか?
みてみることにしましょう。

冬至とは?

柚子湯

冬至は、中国から伝わった「二十四節気」(冬至、大寒、雨水、春分、穀雨、小満、夏至、大暑、処暑、秋分、霜降、小雪)の行事の一つです。

中国では、冬至の日は太陽の力がもっとも弱くなると考えられてきました。

日本でも、同じ考え方が伝えられています。
冬至の日以降、太陽の力が復活するということで「一陽来復(いちようらいふく)」(冬が終わって春(新年)がくること)と呼ばれています。

ゆえに冬至の日には、運気が上昇するように願う日という意味がこめられています。

旧暦(太陰太陽暦)では、暦計算するうえで冬至は起点とされてきました。

冬至の日は、12月21日もしくは22日ごろで毎年変動しています。

冬至の日には、中国や日本ばかりではなく世界各国で「おめでたい日」としてお祝いされています。

柚子湯や、かぼちゃ・小豆が使われる理由は?

1839年(天保9年)「東部歳時記」(江戸およびその近郊の年中行事を月の順番に記されたもの、

斎藤月岑(さいとう、げっしん)編)によると、柚子湯は江戸の銭湯から流行りだしたとされています。

それ以前でも冬至の日は、運気があがるとされる一陽来復の儀式の前の厄除けのみそぎとして、身を清めるためにお風呂にはいるとされてきました。

お風呂に柚子をいれるのは、強い香りが邪気を寄せつけないと信じられていたので、冬至の季節に採れる柚子を使用されたのだという説があります。

また、柚子の実が長い年月をかけて実ることから「長年の苦労が実りますように」という願かけの意味が込められているといわれていました。

このことにより人々が冬至の日に柚子湯をはいるようになったといわれています。

柚子湯に使われる柚子の皮にはビタミンCやクエン酸が含まれているため、美肌効果や血行促進が期待できるので、風邪の予防にもよいといえるでしょう。

柚子の香りはリラックス効果も期待できます。

 

冬至の日に食べると運気があがるとされる食べ物にかぼちゃがあります。

かぼちゃは夏に収穫される作物ですが、冷蔵庫がなかった昔でも秋・冬まで保存できる野菜として重宝に使われていました。

冬至の頃になると、かぼちゃを調理するのにはちょうど良い硬さとあまさになるため、かぼちゃが運気をあげる野菜としても、用いられるようになりました。

冬至の日には、この他にも運気をあげる野菜として名前に「ん」が2回つくものが、冬至の日の食べ物として喜ばれています。

ちなみに、かぼちゃの別名は「なんきん」です。

なお、冬至の日には「冬至粥」といわれるものがあるのをご存知でしょうか?

これは小豆粥のことで、邪気を祓うのには赤色のものがよいと伝えられてきたので、小豆が使われるようになったといいます。

カボチャ以外にもある冬至の行事食は?

冬至の日に運気をあげるとされる食べ物はかぼちゃや小豆だけではありません。

地方によっては、冬至の日には「いとこ煮」という料理を食べる風習があります。

いとこ煮には、小豆とかぼちゃを醤油か味噌で味付けした煮物が有名ですが、

このほかにもゴボウや大根、芋などを煮えにくいものから「追い追いに煮る」「銘々に煮る」という語呂合わせとして「甥甥」「姪姪」ということから「いとこ(煮)」と呼ばれるようになったといわれています。

 

「ん」のつく食べ物
冬至の日には、「ん(運)」が2つ重なる食材を食べると、運気が上昇するため縁起がよいといわれてきました。

これが「運もり」もしくは「冬至の七種」といわれているものです。

冬至に食べるとよいとされる運もり食材は、なんきん(かぼちゃ)、にんじん、ぎんなん、かんてん、饂飩(うんどん)、きんかん、れんこんの七種です。

特になんきん(南京)は、夏の太陽を浴びて育った陽のエネルギーのかたまりと考えられていたため、縁起がよいとされてきました。

夏に獲れたかぼちゃは冬になっても美味しく食べることができ、風邪や中風(脳血管障害)の予防、風邪もひきにくいと昔からいわれています。

ビタミンAやカロチンも豊富なかぼちゃは、風邪をひきにくい体質づくりに役にたつといいえますので、冬の食材としてもおすすめだといえるでしょう。

 

「と」の付く食べ物
冬至に「運もり」「冬至の七種」といった食材をいわれるようになったのは、明治時代以降からだそうです。

江戸時代の冬至では「と」がつく食材(唐辛子、ドジョウ、豆腐など)がよいとされていました。

こんにゃく

冬至の日には、こんにゃくを食べるという地域もあります。

こんにゃくは、「腸の砂おろし」とも呼ばれていました。

現在では、こんにゃくは便秘の特効薬のような働きに注目されています。

こんにゃくは、カロリーゼロの食品でもあるため、肥満防止や美容食として注目されてきています。

まとめ

冬至は、日本や中国のみならず、イギリスでは冬至の日に人々が集まって歌や音楽で祝い、

台湾では家族で団子を食べるなど、世界中でさまざまなイベントや風習でお祝いされてきました。

旧暦の起点の日とされてきた冬至は、人々の健康と運気の上昇を願う日です。

寒い冬でも健康に気を付けてきた昔の人々の知恵に感謝しつつ、これからも冬至は私たちの生活に根付いていくことでしょう。

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