7月2日は「たわしの日」です。
「亀の子束子(たわし)」は、高品質、安価、そしてパームヤシや天然繊維を用いることから、地球環境にも優しいということで、海外でも大人気なのだそうです。
ある意味で、さまざまな魅力が込められているわけですから、人気なのもうなずけます。
今回は、この「たわしの日」の由来や、「亀の子束子」はいつからあるのかなどについてご紹介します。
7月2日は「たわしの日」の由来
東京都北区滝野川にある「株式会社亀の子束子(たわし)西尾商店」が制定し、一般社団法人、日本記念日協会により、認定、登録されました。
7月2日は、亀の子束子の発明者の西尾正左衛門(初代社長)が、特許権を取得した日に由来している。
尚、同社は現代でも「亀の子束子(たわし)」を中心とした、さまざまな掃除用品を製造・販売している。
また2013年(平成25年)には、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞している。
更に、2018年(平成30年)には「亀の子束子」は誕生から111年目を迎えている。
丈夫で長持ち、機能的な形と洗い心地のよさから、現代でも多くの家庭で愛用され続けています。
亀の子たわし誕生はいつ?
「亀の子束子(たわし)」の元になったのは、靴底の汚れや泥を落とす、玄関マットだったそうです。
創業者の西尾正左衛門は、母親が編んでいた「棕櫚(しゅろ)」の太い帯に変えて、
短く切った「棕櫚(しゅろ)」を針金で巻いた帯に変えた玄関マットを発明はしたが、残念ながらあまり売れなかったようです。
確かに失敗品ではあったんですが、西尾正左衛門の妻がその売れ残りの玄関マットの帯部分を適当な長さに切り取って、
その芯になっていた針金を曲げて丸めてそれを障子の桟洗いに使っていたのがヒントになって、「亀の子束子」を思いついたそうです。
その後、妻の手を参考に、大きさ・形・重さなどに研究に研究を重ね、発想から8年後ようやく特許取得することができました。
それ以来、明治・大正・昭和・平成・令和と、「亀の子束子」は同じ名前・同じ形・同じ品質で
100年以上、日本を磨き続けている、ロングセラー商品です。
亀の子たわしの名前の由来は?
「亀の子束子(たわし)」とは、言い得て妙と、思いますが、「正左エ門」もその命名には苦労していたようです。
そんな時、たらいに入っていた“たわし”を見て、子供が、『お父さん、亀が泳いでいるね!?』と言ったそうです。
“たわし”と“亀”の形がよく似ていたからでしょう。
そこで、正左エ門は、ひらめきました。
【亀】は確かに縁起がいい。
おまけに【亀】は親しみやすく、水にも縁がある。 自分の子どもがヒントをくれたということで「亀の子束子(たわし)」になったといいます。
「100均たわし」との違いは?
ここでは、「亀の子束子」と「100均たわし」との比較をやっていた、記事が有ったので、それを参考にします。
「亀の子束子」はパームヤシを原料としていて、価格は税込み370円程度。
一方の「100均たわし」は価格はもちろん100円+税。
ただし、パッケージを見ても、材料は植物繊維+スチールとあるのみ。
比較写真も載っていましたが、明らかに毛の密度が全く違っています。
当然、「亀の子束子」の方が密度も濃く、重量感もあります。
使った感想というのがありましたが、圧倒的に「亀の子束子」に軍配は上がっています。
まとめ
「亀の子束子」の発明者、西尾正左エ門は、貧乏な家庭に育ち、いつも子供達のために働き続ける母親の背中を見て育ちました。
何よりも母を楽にさせてあげたい。
大きくなったら何か売れるのもを発明してお金持ちになってやるんだ! この思いが「亀の子束子」の全てのスタートでした。
この「亀の子束子」を眺めていると、ふと、幼い正左衛門少年のそんな思いが伝わってくるような気がします。
コメント