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1月の雑学!1月11日は鏡開きの意味や由来は?なぜ(餅)を鏡開きと言うの?

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明けましておめでとうございます。
朝晩、ますます冷えてきましたね。

皆様におかれましては、穏やかなお正月をお迎えのことと存じます。

さて今回のテーマは、1月11日におこなわれる「鏡開き」です。

鏡開きは、お供えしていた鏡餅を下げて、家族でお雑煮などを食べたり、あられに加工したりして食べますよね。

鏡餅というのはお餅でできていますので、切り分けたくなりませんか?

でも、それをしてはいけないといわれています。

それはなぜでしょうか?

餅を鏡と言うのはなぜ?

鏡餅の意味や由来を一緒にみてみることにしましょう。

1・鏡開きの意味は?

鏡開き

そもそもなぜ鏡餅がお供えされるようになったのでしょうか?

それは、鏡餅は新年にご利益をくださる年神様の依代(よりしろ)という居場所になるからだと考えられているためです。

12月31日の大晦日の夕方からお越しになるといわれる年神様は、

新しい年における五穀豊穣(恵み)と家内安全(幸福)、

そして新しい魂(気力や生きる力)というご利益を授けてくださるために各家庭にやってくると言い伝えられてきました。

そして鏡餅においては、二つの大小の丸いお餅は魂の象徴だとされてきました。

二つの大小の丸餅には、陰と陽、太陽と月、夫婦和合の意味がこめられているといわれています。

鏡餅の飾りの意味としては、昆布は「子生(こぶ)」との語呂合わせで子宝に恵まれるように、

裏白(シダの一種)は葉の裏が白く対に生えているので長寿と夫婦和合を、

譲り葉は古い葉が落ちて新しい葉となるがごとく家系が続くことを、

橙も「代々」の語呂合わせで家族繁栄を、串柿は高い精神が宿る源となることなどが願われています。

五穀豊穣の神でもある年神様の依代であった鏡餅には、ご利益がこもっているので食べれば、

一年を通して無病息災で暮らすことができると信じられてきました。

戦国時代から江戸時代にかけての武家社会の考えが反映されると、鏡餅を刃物で切って分けるのは縁起がよくないといわれようになりました。

それで刃物を使用しない木槌で割るという方法がとられたのです。

ところが三種の神器の一つである「八咫の鏡(やたのかがみ)にみたてられた鏡餅を割るという表現も好ましいものではないと考えられました。

そこで「末広がりに開く」という表現が縁起がよいと考えられ、「鏡開き」という表現になったということです。

2・鏡開きの由来と関東と関西の違いは?

鏡餅の由来は、神話で天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、

天孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天降りする際に授けたという三種の神器からきたといわれています。

三種の神器とは、「八咫鏡(やたのかがみ)=丸餅」、

「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)=橙」、

「草薙剣(くさなぎのつるぎ)=串柿」で、

鏡餅は八咫の鏡にみたててつくられたといわれています。

三種の神器は、太古から現在まで天皇陛下だけが所有できる国の宝とされているものです。

 

三種の神器の一つにみたてた鏡餅は、戦国時代から江戸時代の武家社会の正月においては、

「武士の魂」とされた甲冑(かっちゅう)の前に供えられ、武運向上が祈られてきました。

お正月が開けると、供えられていた鏡餅を食べる行事が「具足祝い(ぐそくいわい)」、「具足開き」と呼ばれていました。

 

これが今日の「鏡開き」と呼ばれる原形だといわれています。

ところで「鏡開き」は、全国各地で行われている行事なのですが、実は関東と関西では時期が違うのをご存知でしょうか?

関東の鏡開きは1月11日、関西は1月15日~20日となっています。

これは、「松の内」の期間が違っているためです。
関東の松の内は1月7日に対して、関西では1月15日となっています。

このことは江戸時代に幕府が松の内の期間は、1月7日と制定したためです。

ところが幕府の管轄から遠い関西では、これまでの松の内とされる日をそのまま使っていたので違いができたのだといわれています。

尚、1月4日を鏡開きの日としている京都を中心とした一部の地域があります。

これは、宮中行事を中心とした公家文化の影響だといわれています。

3・なぜ(餅)を鏡開きと言うの?

年神様のご利益が頂戴できるという鏡餅を食べるには、そのままではなく食べやすいサイズにしなければなりません。

武家社会の時代では、鏡餅を刃物で切るという行為は切腹を連想させるために縁起が悪いとされ、

木槌(きづち)などで適当なサイズに割るということになりました。

しかし、この「割る」という表現も縁起が悪いとされ、末広がりに「開く」という縁起の良い言葉に言い変えられるようになったのです。

 

ところで、「鏡開き」という言葉は、他のものにもいうということをご存知でしょうか?

そうです、お正月やお祝い事にテレビなどの報道ででてくる樽酒のふたを木槌で割るさまも「鏡開き」といいます。

こちらは、樽のふたが鏡のように丸いために、表現された言葉です。

いずれにしても「鏡開き」は、お祝い事には行われる行事という点では共通だといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

鏡餅の由来や鏡開きの意味がわかっていただけましたでしょうか?

私たちは、クリスマスやハロウィンなど外国の行事もうまく取り入れてきた感性豊かな国民だといってよいでしょう。

そして、お正月は古くから行われてきた日本の伝統行事です。

お餅もお酒も原材料はお米です。

かつては、大名などの年収をあらわす「石」という表現はお米の単位でもありました。

白米が庶民の手には入りづらかった昔は、お米に対する人々の思い入れは他の作物以上に貴重なものだったので、

お祝い事のときこそ心ゆくまで食したいという願望もあったことでしょう。

「黄金の国」ということを中国の人々から聞いたマルコポーロが日本のことを「ジパング」と名付けたのも、お米が実ったさまが黄金色であったためだという説があります。

日本は、昔からコメ文化を大切にしてきた国です。
お正月の行事を通して、日本の美しい文化を、この機会に見直すのもよいかもしれませんね。

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