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日本文化の雑学!うだつが上がらない「うだつ」は防火壁のこと?由来や語源は?

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今までちょっとした会話の中で「あの人ってうだつが上がらないよね」「うだつが上がらないな」という有名な慣用句を聞いたことはないでしょうか。

 

少なくとも、意味は分からなくてもフレーズを知っているという人は多いのではないかと思います。

しかし、よく聞いたことがあっても「うだつが上がらない」の意味やそもそも「うだつ」が何を表しているのかよくわからないですよね。

そういうわけで、今回は「うだつが上がらない」という慣用句について詳しくご説明します。

ぜひ知識を広げて他の人に自慢しましょう。

1・「うだつが上がらない」とは?

うだつが上がらない
まず、「うだつが上がらない」を辞書で調べてみると「世俗的な意味でなかなか出世ができない。

金銭的に暮らしに困っている」といった意味になります。

使い方としては「今の会社で働いていてもうだつが上がらない」「うだつが上がらない企業には就職したくない」といったように用いるため、

この場合は給料や福利厚生などが充実していないということを表しているのです。

そのため、「うだつが上がらない」を使う場面としては、現状に何らかの不満を感じているときであったり、

将来的に地位の向上が見込まれなかったりするときなどに活用します。

これらからわかるように、この慣用句は良くない意味を持っているということが理解できますよね。

2・「うだつ」は防火壁のこと?

「うだつが上がらない」という言葉の中にある「うだつ」とは、

平安時代の「宇太知(うだち)」や「宇立(うだち)」に由来しており、

室町以降に「梲(うだつ)」と変化したことから現代の「うだつ」になったと言われています。

これは建築用語であり、意味するものとしては屋根の梁の上に立てる短い柱と表しており、

屋根の一番高い部分にある木材を支える役割をしているものです。

昔の日本では家同士が密接に建てられていたため、火災が起こると近隣の家が次々に燃えてしまい、

大火事になることがほとんどでした。

そのため、それを防ぐ役割として家と家が接する部分の壁を持ち上げ、

小さな屋根を乗せた「本うだつ」の下部分が軒先に張り出して防火壁になったものを「袖壁」というのです。

3・うだつが上がらない由来や語源は?

さて、ここからは「うだつが上がらない」の由来や語源についてご紹介していきたいと思います。

色々な説がありますが、その中でも有力とされているのは「梲」を語源とするものと「卯立」を語源とするものです。

 

前者は既述したように建物を建てる上で重要な木材である梲を元としており、昔から「梲を上げること」は「家を完成させること」を意味していました。

つまり梲を上げられないというのは、家を完成させられないほど貧しい人を指していたわけです。

現代でも暮らしが良くないことを「うだつが上がらない」というので、納得ですよね。

一方、後者のほうは「卯立」という屋根よりも少し高く張り出した壁を元としています。

見た目を豪華にしてみたり、雨風を防いだりするほか、火災を防ぐためにも役立つため、

昔は重用されていたのですが、これは裕福な家でなければ作れない者でした。

そのため、卯立が上げられないというのはそれほど裕福ではない、暮らしに困っているという意味に転じたというわけです。

いずれにせよ、「うだつが上がらない」というのは建築用語から作られた慣用句であることがわかりますよね。

家にある程度の機能性をつけるためにはそれなりのお金が必要ですが、それを用意できないということは出世ができないと判断されることになったのです。

まとめ

「うだつが上がらない」というのがまさか建築用語からきていたとは驚きですが、知れば知るほど日本語の面白さを感じることができると思います。

ちなみに類語として「鳴かず飛ばず」「芽が出ない」「三下」といったもののあるので、

これらの由来を調べてみるのも面白いかもしれませんね。

ぜひ興味を持ってどんどん知識を広げていってください

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