就活において、内定が無い状態を「無い内定(NNT)」ということがあります。
これは、”内定が無い”と”内々定”をかけて使われる言葉であり、本来の意味である「内々定」の漢字をインターネットやSNS上に書き込むときに、
便利でキャッチーな印象を与えるため発生したスラングです。
近年では社会情勢が目まぐるしく変化し、企業の採用人数が減らされたり、そもそも新入社員を募集していないところもあったりと様々な事態が起こっています。
そんな中、9月に入っても内定が決まっていないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
NNTの状態でこのまま冬を迎えてしまうと、フリーターや就職浪人になるか、学校にわざと留年するかという選択をしなければなりません。
バイト感覚で気楽に働けて、時間の都合もつきやすいために重宝される、などの利点もあるためフリーターが悪いと言うつもりはありませんが、
やはり正社員と違って安定した収入が確保できない分、自己管理をきちんとできる人でないとずっとフリーターとして生きていくのは難しいでしょう。
就職浪人も同じように、学費もかからず、好きなように使える時間もたっぷりとあるというメリットもある一方、
就活をする際に新卒を名乗れなくなってしまうので、面接官に与える影響は少なからずあるというデメリットも考えておく必要があります。
留年の場合は学生と言う社会的な身分があることで自己研鑽に勤めることができますが、
どうしても学費がかかり、留年というプラスとは言えないイメージもついてしまうのです。
それではNNTになってしまった人はどうすればいいのか疑問に思い、悲観する人もいると思いますが、やりようによっては今からでも就職を目指すことができます。
今回は、そんな方々に向けた最後の手段を主にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
無い内定状態に陥ってしまう原因は?
就活を始める時期が遅かったり、これまで就活のための情報収集を一切行ってこなかったという人以外に、
就職活動を一生懸命に頑張っている人でも無い内定の状態に陥ってしまうことがあります。
理由としては、その会社の経営理念や社内文化と一致した目的や夢を持つような、採用したい人材と面接をした就活生が合わない場合がほとんどです。
いくら有能でも会社の欲する人材と就活生の方向性が異なっていたら、採用しても社内の業務に役立つかわかりませんし、すぐに辞めてしまうこともありえます。
この点が就活は「運ゲー」だと揶揄される所以なのです。
しかし、もちろん就活生に至らない部分があったからこそ内定をもらえない状態も多いわけですが、主な理由としては以下のポイントが挙げられます。
まず、面接で声が小さかったり、返事が遅かったりして、社会人としての態度に見えないことです。
これは就活への意欲やこれまでの努力などが如実に表れる部分ですので、最低限身につけておきたいマナーになりますが、
緊張のし過ぎで上手く受け答えができなかったというケースもあるので、
無意識でもしっかりとした信頼のおける人間に見てもらえるよう、普段から意識しておきたいですね。
また、学歴や資格を過信していることも就活が上手くいかない理由の一つとして挙げられることがあります。
東大や早稲田、MARCHといった有名大学に所属してから大丈夫、などという根拠のない自信を持っているためにエントリーシートの書き方や、
礼儀作法を勉強せずに面接を受けてしまうと、端々からそういった安心感が担当者に伝わってしまい、
会社への就職意欲として特筆すべきところが無い場合は落とされてしまうことがあるのです。
資格に関しても、とりあえず就活に役立ちそうだから取得した、などと面接で話すと一発で選考の対象外となってしまいます。
その資格を使って何をしたいのか、将来に対しての明確なビジョンを描けるようにしておかなければ、折角勉強したことも無駄になってしまいます。
わざと留年して大学に残るメリット&デメリット?
ここからは無い内定状態の人がこれから何を選択することになるかについて様々なケースをご紹介していきます。
まず、当たり前ですが内定が無いと就職できないため、わざと留年して大学に残るか、
非正規雇用として働きに出るか、またはニートになるかといった具体的な生活様式を考えなければなりません。
以前の大学生は4年生の4月には就活の結果がわかることがほとんどであったため、
就活が上手くいきそうにないという人は大学院や留年といった方法をとる予想がついていましたが、
近年では就活の時期がバラバラになってしまったため、就活の結果がわかるころには大学院の試験も終わっているという悲劇が起きるケースも出てきています。
そもそも、就活をもう1年行うために、わざと単位を落として留年すると学費も余計にかかりますし、
共に勉強していた学友が卒業していくのに対して一人だけ学校に残るという寂しさも味わうことになるのです。
ただ、この時にハローワークを使って無理にでも就職するということはあまりおすすめしません。
ほとんどの企業はリクナビやマイナビといった大手の就活サイトを使用して新卒採用を行い、
新入社員の募集を終えるため、ハローワークで募集している会社というのはそういったサイトに載っていない企業になるのです。
その場合は「カラ求人」と呼ばれる、助成金や融資を受けるためだけに形だけ募集している企業も含まれており、
面接に行っても採用されなかったり、就業体制が良くなかったりと様々な難点が考えられます。
こういったことを考えると、やはり学費がかかってしまうといったデメリットはありますが、
大学に残って留年するのも考えておくべき選択肢でしょう。
わざと留年することのメリットとしては、再び新卒で就活できることが一番かと思われます。
次年度の就活の際に、留年した経緯を上手く説明することができれば採用担当者の心象も悪くならないでしょうし、
空いた時間の分だけ自己研鑽に励むことができるのです。
また、就職というのは幅広い目線で見ると生きていく選択の1つでしかありません。
起業して自身が経営者になったり、投資で生計を立てたり、農家や漁師として生産者になってみたり、
その他にもフリーランスや自営業、主婦(主夫)といった生き方はこれからさらに多様化していきます。
にもかかわらず、就職について「みんながやっているから」「なんとなく社会的な地位を確立したいから」といった考えでいると、
それが態度にも出てしまい、なおさら就活について不利な立場に立たされてしまいます。
確かにその他大勢の人と異なることをすると奇異の目線で見られたりすることもありますが、
子どもから大人へと成長するにあたって、自分の意思で判断するというのはとても大きなステップアップです。
後悔や落ち込んだりすることもあると思いますが、そうした判断の連続で自分の人生というものは構成されていくため、
人の意見に流されてばかりいるという人はぜひこの機会に自分の意思というものを尊重してみるのもいいでしょう。
行き詰まった時は、いま就職をしなければいけないのか、自分は何をやりたいのかといった、基本的な自己分析に立ち返ってみるのもいいかもしれませんね。
日本はブラック企業や過労死といった働き方に関する問題を数多く抱えていますが、
昔よりは就活生や新入社員が選べる選択肢というのも増えてきました。
自分に合っている業界はどこで、どういった勤務形態があるのか、
自分の強みとは何かを大学在学中に探してみると次年度は案外すんなりと内定が決まる可能性もあるので、
内定をもらえなかったからといって自分を責めたり、人生自体を悲観的に捉えたりする必要はないと思います。
明確な理由があって留年することはむしろ自分のためになることなので、学費といった金銭面をどうするか考えつつ、就活以外の選択肢の一つとして考えてみてください。
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多くの企業は3月から4月の間に内定を出してしまい、乗り遅れた就活生は今からエントリーできる企業を見つけられず、右往左往してしまうことがあります。
就活サイトを毎日利用しても応募期間が過ぎていて応募することさえできずに就職を諦めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、就活において遅い時期まで内定をもらえていないからといって、これからの就活を諦めるのはまだ早いと言えます。
実は、既に紹介したように大学に留年するといった方法も並行で考えつつ、今からでもエントリーできる会社を見つけることができる方法があるのです。
それが「OfferBox」という就活サイトになります。
OfferBoxは、いわゆる待ち型に分類される就活サイトで、自身のプロフィールをサイトに登録しておくことで、
プロフィールに興味を持った企業が向こうからアプローチしてきてくれるという便利なサービスなのです。
プロフィールの項目を充実させていくことによって、自分と合った企業をマッチングしてくれる精度が向上していき、
企業側が絶対にこの人材は欲しいと思った時には、一次審査や二次審査といった選考条件もなく、
いきなり最終面接のお誘いが来ることもあるそうです。
一から書類選考に応募して連絡を取って面接に行って、という手順を短縮することができるので、効率よく就活をすることができます。
企業からそうした連絡が来たら、あとはじっくりとその企業を調べて選考を受けるかどうか決めましょう。
普通の就活ではまず自分の興味のある業界について調べ、企業を探して、
何社も面接を受けてやっと内定を得ることが多いですが、
このサイトを使うことで無数にある会社を調べ尽くさなくても、自身のプロフィールを書いて待っているだけで自身に興味を持った会社が現れるのです。
中小企業だけでなく、法人を対象にした事業を展開しているBtoBの優良企業や誰もが知っているような大企業も使用しているため、
思わぬところからオファーが届くかもしれません。
ただ、もちろん人によってはメリットとデメリットのバランスも違うため、OfferBoxを利用する時に注意して欲しいことを述べておきます。
今回は無い内定(NNT)学生向けの情報を掲載しているため、読んでいる人の中にはプロフィールを充実させることのできない人もいるかと思います。
もちろんそうした人にもオファーが届く可能性は十分にありますが、オファーを出した企業はそれなりの質の企業かもしれないということを覚えておいてください。
就職できればどこでもいいという気分になってしまう時もありますが、
簡単に内定をもらったからと言っていざ就職してみるとブラック企業で半年もしないうちに辞めてしまった、
なんてことになっては就活を頑張った意味がなくなってしまいますよね。
必ず企業の評判を確かめ、自身と合っているかどうかをマッチング機能だけでなく自分の頭で検討してから返事をしてみると就職活動を頑張ってよかったと思える結果になるでしょう。
また、これは地方に就職したい人にとっては残念なことに東京・関西圏からのオファーが現状では多い印象です。
逆にその圏内であれば比較的多くのオファーがあるので、東京・関西圏での就職を考えていて、オファーが来た企業について柔軟に検討できる人におすすめします。
それ以外の人でも、適性検査を受けることができる、これまで注目したことのなかった企業を調べるきっかけを作ることができる、
自己PRのブラッシュアップをすることができるなどメリットはあるかと思いますので、こういうサービスがあるということは知っておいて損はありません。
内定が一つでもあれば自分が安心するだけでなく、家族を安心させてあげることも、
内定が既に決まっている友人とも気楽に話をすることができますので、ぜひ検討してみてください。
MeetsCompanyの内定直結型の合同説明会!
次に紹介したいのが「MeetsCompany」という内定直結の合同説明会です。就活において合同説明会というと、
大きな会場を借りて行われる毎年行われるもので、各ブースにわかれて会社の説明があるという形を想像する人がほとんどではないでしょうか。
しかし、そうした場合、参加したからと言って何百人もいる就活生の中から担当者に顔を覚えてもらえることは稀ですし、
説明の最後に企業内で行われる単独説明会に誘われて帰ってくることが多いと思います。
説明している人も就活生と年の近い社員であったり、採用権限も何も持っていない事務の人であることもあるのです。
一方、MeetsCompanyの場合は、そうした曖昧な関係性で終わる説明会ではなく、
実際に採用権限を持った人事部長・取締役といった立場の方がわざわざ会社説明にやってきて、その場で面接が行われるのです。
最短でいうと会場で内定が出るイベントということで、その特殊性をわかっていただけたでしょうか。
これまでに毎年約6万人の就活生がMeetsCompanyで内定を取得しており、なんと全体の参加者の95.8%が内定を獲得しているというデータも出ています。
つまり、おおよその人がイベントに参加すれば最低でも内定が1つは確定するということです。
開催時期は毎年卒業ギリギリまでやっているので、すぐにでも就活を終わらせたい人や無い内定(NNT)の人にはピッタリのサービスと言えるでしょう。
ここまでいいこと尽くしだと何か裏があるのではないかと慎重になる人もいると思うので、ここでデメリットにも言及したいと思います。
最初に挙げられるのは、サービス自体がまだ新しいということで、
東京などの都市圏では平日頻繁に開催されているイベントでも、地方では多くても週一の開催になってしまうということです。
開催される曜日もランダムになってしまうため、地方でMeetsCompanyを利用するという人はこまめに当該サイトでイベントの開催日をチェックすることが大切になってきます。
ちなみに2020年9月時点では東京の他に、札幌、仙台、石川、新潟、埼玉、栃木、愛知、岐阜、大阪、京都、兵庫、広島、岡山、福岡、沖縄での開催が検討されていますが、
いずれの会場でも参加人数には限りがあるので、早めに予約を取らなければいけません。
もう一つデメリットを挙げるとすると、MeetsCompanyの就職イベントに参加する企業の数は一回につき8社となっていることです。
そのため、就活生の多くが想像するような大規模な企業説明会のように、一度に多くの企業に出会いたいと考えている人には合わないサービスだと言えるでしょう。
もちろんイベントの参加回数に制限はありませんので、複数回イベントに参加することによって,
多くの企業と出会うことも可能ですが、それなりの時間と労力が必要になります。
イベント後の就職サポートで参加していなかった企業の紹介を受けることもできますので、
その時に出会えなくとも気になる企業がある場合は、就職相談のときにキャリアカンセラーに相談してみると手立てを考えてくれることでしょう。
当然ですが、内定がもらえなくとも座談会などで企業の裏側の話を聞けたり、トップ層の方々の本音を知ることができるので、
就職を目指す学生にとってとても価値のあるイベントになります。
就活というのは自分との戦いでもあり、無い内定の状態では不安で眠れなかったり、後がないと思ったりして焦ってしまいがちです。
就活の時期は常に鬱々としており、面接でも自然な笑顔になれないなどの弊害が起きないように、何か対策をしておくと安心でしょう。
近年はMeetsCompanyのようなサービスの種類も増えてきました。
「もうだめだ」と思ってもそこから行動できるかどうかで本当にだめになるか、
案外上手くいけるかというのは大きく変わってくるので、最後まで諦めることなく、就活を頑張ってくださいね。
秋採用・冬採用もある?
知っている人もいるかと思いますが、約7割の就活生は6月までに内定をもらっています。
6月を過ぎ、7月、8月となかなか内定が決まらなかった人は徐々に焦ってきて、その頃には学校を留年するか、
それともフリーターになるかといった選択を迫られるため、9月以降も就活を続ける人と言うのは比較的少ない傾向にあるのです。
しかし、「夏採用」や「春採用」に受からなかったからと言って、まったく望みがないわけではありません。
上記で紹介したような就活サイトや説明会がある通り、絶対にここに就職したいと決めているわけでなければまだまだチャンスは残っていると考えていいでしょう。
あまりポピュラーとは言えませんが、大学4年生の9月~11月までの採用活動を「秋採用」、
12月以降の採用活動を「冬採用」と言います。
企業によっては1月までの選考を「秋採用」と表示していることもあるため、これらの期間については企業ごとにしっかりと自分で調査することが大切です。
ここで多くの人が不安になるのは、遅い時期に優良な企業からの求人があるのか、ということですよね。
確かに春夏の採用活動で学生を確保した企業が多いのは事実ですが、9月以降の就活でも採用活動を継続しているところもあります。
狙い目として紹介したいのが大手企業のグループ会社です。
就活生からの知名度が低いため春夏だけでは規定の人数を集めることができず、「秋採用」を実施することがあるのですが、
大企業のグループ会社は、年収や福利厚生などの待遇が大企業とほとんど変わらないところもあるのです。
そのため、大企業のグループ会社に注目して力を入れて活動していると、条件の良い企業に入れる可能性があります。
秋冬の就活の特徴として、ベンチャー企業や中小企業からの求人割合が春夏に比べて多いことが挙げられるため、
こういった特色も踏まえて企業名だけで選り好みせず、自分に合った企業を探すと良いでしょう。
大手企業に就職すれば定年まで安定して働けるという時代は既に終わり、
それぞれの会社方針や勤務形態、どういった制度があるのかといったより現実的な面で就職を決めるという風潮が広がってきています。
大手の企業だけに絞って就活するのではなく、ベンチャー企業や中小企業の中から自分の希望に合った職場を探してみるのもいいかもしれません。
ちなみに、「秋冬採用ナビ」といった秋冬の採用活動に特化したサイトもあります。
下記にURLを掲載していますが、このサイトではその時期に人員を募集している企業の情報のみが掲載されているため、
応募しやすいといった就活生に便利な機能を備えているのです。こういったサイトを利用して、
ぜひ就活をできるだけ自分の希望が反映された形で着地させてくださいね。
通年で採用活動を行っている企業もあるため、「秋採用」の募集と合わせて、通年採用の企業もチェックしましょう。
「秋冬採用ナビ」はこちら
まとめ
就活生は主に消費者にとって有名な企業しか知りません。
しかしそういった企業は法人向けビジネスよりもはるかに小規模であり、つまり優良企業もそれだけ隠れているということです。
無い内定(NNT)状態で焦ったり、不安になったりする気持ちはわかりますが、
それで自暴自棄になるのではなく、これからできることを探すと遅い時期でも優良企業と巡り合えるかもしれないため、
情報を取得し続けるというのはとても大切なのです。
もちろん申し込みに、書類書き、面接、リサーチなど就活の間は忙しいとは思いますが、今回紹介した
「OfferBox」や「MeetsCompany」、さらに「秋冬採用ナビ」などのサイトを利用して、今まで知らなかった企業を見つけるのも自分のためになります。
人生の選択は何度でもできますが、その結果に後悔のないように今できることは何でもしておきましょう。
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