最近スーパーやデパートの食品売り場などで、色々の豆腐が販売されています。
安いものは一丁30円前後の激安豆腐から、高級豆腐になると一丁800円前後のものまであります。
でも、よくよく見ると皆一丁とは言いながら、なにか大きさが異なっているように感じませんか?
今回は、こんな疑問についての答えなどを探してみました、なるほど!という感じではないでしょうか。
豆腐はなぜ1丁と数えるの?
ご存知のように、豆腐は“一丁、二丁”と数えます。
昔、豆腐は2個で「一丁」です。
1個だけ欲しいときは「半丁」と言います。
この「丁」とは、賭博(とばく)などで使う「丁か、半か」の「丁」で、偶数という意味です。
豆腐作りと、偶数は切っても切れない縁があるようで、「五箇山豆腐」という昔ながらの』豆腐作りをしている豆腐の切り方を見ると納得させられます。
初めに豆腐は正方形の桝(ます)で固めた後、切り分けてゆきます。
まずは、縦横十文字に切って「田の字」にします。
この切り分けた四分の一を「一すみ」と言い、さらにこの「一すみ」を横三つ、縦四つに切り分け、これで十二丁になります。
一丁分の大きさは、縦六寸(約18.2cm)横一寸三分(約4cm)厚さ一寸(約3cm)。
かなり縦長ですが、全部で、四十八丁。
全て偶数で成り立っています。
1丁は何グラム?
豆腐を「一丁、二丁・・・」と数えるのは分かりました。
ただし、一丁の大きさは同じようでも、サイズや重さは地域によって個々バラバラです。
なぜかといえば、実は、豆腐一丁の重さには定義がないのです。
ですから、お店や地方によって、一丁の大きさ、重さが違っています。
一般にスーパーで売られている豆腐はおおよそ300~400gになっています。
料理レシピに書かれている豆腐一丁は、300g程度の量だと覚えておくと便利です。
ちなみに、日本の代表的な軽い豆腐は、「高野豆腐」で、一丁が100g前後。
また、重い豆腐の代表は、定かではありませんが、沖縄の「島豆腐」で一丁が1kgというのが一般的によく知られています。
腐っていないのに、なぜ腐ると書くの?
腐っていないのに、なぜ「腐る」と書くのか? その答えが、日本豆腐協会の資料にありました。
いわく、中国でも豆腐のことを、やはり『豆腐』と書きます。
「腐る」という字を日本流の意味で解釈すると、なぜこのような字になったのか不思議です。
その理由として考えられるのが、豆腐は西域から由来したものだという説です。
シルクロードを通じて西域の文化が入ってきたことは事実で、西域には「酪奬」、「乳腐」などの食べ物があります。
こうした食べ物と似ていたため、豆腐という字を当てたとも考えられます。
また、「腐」という字には「集める」とか「ぶよぶよした」という意味も有るからだともいわれています。
生呉(なまご)と豆乳とどう違うの?
『呉(ご)』とは、原料である大豆をまずはじめに水に浸漬して、膨潤させます。
浸漬する時間は夏・冬の水温によって異なりますが、8~18時間浸すと言われています。
その後、この膨潤した大豆を水を加えながら磨り潰し(すりつぶし)ます。
この磨り潰されたドロドロのものを『呉』と言い、しかも加熱前なので『生呉(なまご)』と言います。
この「生呉」を加熱し『豆乳』と『おから』に分離させます。
で、この『豆乳』に「にがり」を入れて、豆腐を作ります。
まとめ
最近では和食の国際化がいちじるしいです。
とくに、密閉された容器(パック)の中で固められた絹ごし豆腐、いわゆる「充填豆腐」は、広く世界中の店舗に並んでいます。
英語名は「TOFU」です。
日本人移住者のみでなく、現地の人達にも、人気があります。
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