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10月の雑学!十三夜(栗名月)の意味や由来は?別名で栗名月・豆名月?

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9月から10月にかけて稲穂が黄金色に色づき、収穫時期が近づくにつれて秋の気配を感じる季節となりました。(全国平均)

秋の作物の収穫時期となる頃の行事の一つといえば「お月見」を思い浮かべる人もいらっしゃるのではないでしょうか?

平安時代中期に作成されたとされる三十六歌仙の一人である凡河内躬恒
(おおしこうちのみつね・859~925年)の家集「躬恒集(みつねしゅう)」には、

919年(延喜19年)に宮中の清涼殿(天皇の居所)にて、醍醐天皇が(月見の)宴をおこなったと記されています。

これが、日本でおこなわれた最初の「お月見」としては一番古い記録だといわれています。

十三夜(栗名月)の意味や由来や別名で栗名月とも呼ばれております、豆名月・小麦の名月・女の名月?など調べて見ました。

十三夜(栗名月)の意味や由来は?

栗名月

平安時代に中国から渡来してきたといわれる「お月見」は、月の満ち欠けの周期を朔(1日、新月)と望(15日、満月)を基準とした大陰暦(旧暦)の自然観が強く反映された行事だといえるでしょう。

特に「お月見」は、秋の収穫物に感謝し、美しい月をめでながら宴を楽しむ優雅な儀式として、平安時代の貴族の間で流行りました。

これが「中秋の名月」(十五夜)といわれる行事の始まりだといわれ、現在でも毎年、旧暦の8月15日にあたる日に行われています。

その後、貴族間で行われていた「お月見」の風習も、徐々に民衆へと広がってきました。

民衆へと広がっていくにしたがって、「お月見」の風習はやがて十五夜月に勝るとも劣らない美しい十三夜月を鑑賞するという文化が生ました。

旧暦の9月13日の十三夜の月(別名をのちの月)をめでるという習慣は、日本特有の文化として広まっていったのです。

現代の暦は太陽暦となっていますので、旧暦を太陽暦に戻すには日付が大きく変わってしまうため、十三夜や十五夜は毎年違う日付で執り行われるようになっています。

十三夜の別名で栗名月・豆名月・小麦の名月・女の名月?

十三夜には、さまざまな別名があります。

十三夜を「のちの月」(旧暦の9月13日)と呼ばれるのは、十五夜である「中秋の名月」(旧暦の8月15日)より約1か月のちの月だからだといわれています。

また栗名月、豆名月と呼ばれるのは、旧暦の9月13日が栗や豆(大豆や枝豆など)の収穫期にあたり、

お供えされるので、このような別名がついたのではと予測することができることでしょう。

現在の長野県安曇市周辺の地域では十三夜の別名を

「小麦の名月」と呼ばれています。

それはこの日の夜の天候によって、来年の小麦などの農作物の収穫の良し悪しを占う風習があるからだそうです。

さらに福岡県の海岸部地域では、十三夜となる日は女性が神事を執り行うため、威張っていてもよい日ということで「女の名月」と名称がついているようです。

このように収穫時期の作物や地域ごとの風習の違いによって、十三夜の呼び名が異なっていることが理解していただけたことでしょう。

片見月は縁起が悪いとは?

片見月とは、中秋の名月(旧暦の8月15日の月)あるいはのちの月(旧暦の9月13日)の名月だけしか見ないことをいいます。

お月見といえば、両方の名月を必ず鑑賞するものとされてきました。

ですから、片見月は縁起が悪いといわれていたそうです。

逆に、昔から十五夜、十三夜、十日夜(とおかんや)の3日連続でお月見ができるときは縁起がよいといわれてきました。

十日夜とは、関東地方中心に旧暦の10月10日に行われていた収穫祭のことです。

十日夜の日には、稲刈りを終えた田の神が山に帰る日とされてきました。

稲の収穫を祝い、餅つきをし、土の神にも感謝する神事が執り行われます。

十日夜では、お月見よりも神事を重要視されていました。

なお、西日本でも同じような意味の収穫の行事が、旧暦の10月亥の子の日などに行われています。

お供え物は何?

中秋の名月の別名は「芋名月」ともいわれ、収穫したての里芋やサツマイモをお供えしたことから、このように呼ばれています。

十三夜には、収穫した栗や大豆などを供えたことから、栗名月、豆名月ともいわれているのは、前述したとおりです。

このほかに、月見だんごや果物、ススキ、ぶどうなどの植物のつるが、お供え物としてあげられますが、それぞれには意味がありますので、みてみることにしましょう。

月見だんごは、収穫に感謝を込めて丸い月の形とされました。
だんごの大きさは、十五夜にちなんで一寸五分(約4.5cm)にととのわれています。

月見だんごの数は主に十五夜なら15個、十三夜なら13個とピラミッド型に積みかさねていき、

一番上のだんごには天につながっていると考えられていたので、感謝の祈りが込められました。

豆や栗、サツマイモや果物は、収穫時期にとれた作物で、月のように丸いものがお供え物によいとされました。

ススキは神様の依代(よりしろ;神様や霊が寄り付くもの)としてお供えされています。

ススキの切り口が鋭いところから、魔よけの意味があることをご存知でしょうか。

そのため地方によっては、玄関にススキをつるす風習が今もあるそうです。

なお、昔は稲穂が供えられていたそうですが、ある時期からススキが代わりとなったといわれています。

ぶどうなどの植物のつるが供え物としてかざられることがありますが、月とのつながりがより深くなることで家内安全、健康祈願を祈る意味があったようです。

このようにお月見のお供え物には、さまざまな意味が込められていました。

また、お月見のだんごを子供たちが無断で頂戴しても怒られない風習があるので、子供たちにとってもお月見は楽しめる行事だといえることでしょう。

まとめ

「月」といえば、かぐや姫が登場する竹取物語や月でウサギが餅つきをしているさまを連想される人もいらっしゃるのではないでしょうか。

昔の人にとって「月」は神秘の力をもつと信じられ、神事の対象としても祀られてきました。

秋の収穫を感謝し、美しい月を鑑賞する雅な行事は、これからも私たちの生活の中で育まれていくことでしょう。

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