雨上がりの空にかかる虹を見つけると、なんとなくウキウキした気分になってきます。
旧約聖書では、虹は神と人間との約束の証、何かいいことあるのかな~ですね。
あるいは、子供のころ庭に、ホースで水まきしていると、突然ホースの先の方に小さな虹ができた! なんて経験のある方もいらっしゃるのでは?
私は虹と聞いて思い出すのは、TVの名作劇場でみたハリウッド映画、ジュリーガーランドの「オズの魔法使い」です。
という事で、今回は「虹」に関する色々な疑問についてご紹介したいと思います。
虹の七色は、日本と外国とでは違っているの?など興味深いお話ができればと思います。
虹の原理・仕組みと色の順番は?
雨上がりの空に、日の光がさし込むと、時折美しい「虹」が見えることがあります。 「
虹」と言うのは、空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象です。
光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で一回反射して、さらに屈折して水滴から出て行ったときに現れます。
このとき、光は波長によって屈折率が異なるので、日本での虹色の順番は、アーチの外側から内側に向かって
「赤、橙、黄、緑、青、藍(あい)、紫」の七色に分かれます。
特徴として、これらの虹色の境界線ははっきりせず、グラデーションのように、赤から橙、橙から黄・・・と変わってゆきます。
虹色の順番がこのようになっているのは、法則性のある、自然現象だからです。
光が水滴にぶつかると色がバラバラな方向に曲がってしまいますが、この曲がり具合は光の持つ色ごとによって微妙に違うため、結果的に色が分かれた層になってしまいます。
ただし、色ごとの曲がり方は、常に同じなので、どこで虹を見ても、色の重なり方や順番は同じとなるということです。
海外では色数が違う?
先ほどもお話ししたように、虹の色はグラデーションが掛かって、はっきり区分けされていないので、
国によっては7色ではなく、6色や5色、はたまた2色などと言う地域もあります。
7色と数える国も含めて世界の虹の色数の違いを列挙します。
(1)7色
日本、韓国、オランダ
(2)6色(赤・橙・黄・緑・青・紫)
アメリカ合衆国
(3)5色(赤・橙・黄・緑・青)
ドイツ、フランス、中国(漢族)、メキシコ
(4)4色(赤・黄・緑・青)
ロシア、インドネシア
(5)3色(赤・茶・青or赤・黄・紫)
台湾(ブマン族)
(6)2色(赤・黒or赤・青)
南アジア(バイカ族)、日本(沖縄)
虹の色の覚え方は?
虹色の順番の覚え方には、二つの方法があります。
⦁ 虹の七色を音読みしてリズミカルに覚える。
・赤(セキ)橙(トウ)黄(キ)緑(リョク)青(セイ)藍(ラン)紫(シ)ですから、これをつなげて「セキトウキリョクセイランシ」と、リズミカルに暗記します。
⦁ 二つ目の方法は、語呂合わせで覚える。 ただし、アーチの内側からです。
・紫(シ→し)藍(ラン→ら)青(セイ→せ)緑(リョク→ろ)黄(オウ→お)橙(トウ→と)赤(コウ→こ)です。 赤です。と黄は多少苦しいですね。 これをつなげて「しらせろおとこ」です。
主虹(しゅにじ)と副虹(ふくにじ)とは?
かなりまれだとは思いますが、雨上がりの空の同じ方向に、虹が二本並んで出ることがあります。
並んでいる日本の虹をよく見ると、色の並び方が逆になっていることと、二つの虹の明るさが違っています。
このとき、明るくて巡目で並んでいる虹を『主虹(しゅにじ)』、もう一方の暗くて逆目に並んでいる虹を『副虹(ふくにじ)』と言います。
まとめ
何気なく見ていた虹なのですが海外では7色で無いのが分かりました。
日本の歌謡曲などに「7色の虹」の言葉が入っておりますが、海外の方が聞いたら「違うだろ~」となるのです。
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